Project/Area Number |
22K17280
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
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Research Institution | Osaka International Cancer Institute |
Principal Investigator |
小山 史穂子 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 疫学統計部主査 (40779542)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 口腔がん / 全国がん登録 / 疫学 |
Outline of Research at the Start |
第3期がん対策推進基本計画にて、口腔がんを含む希少がんについて、わが国は情報を集約・発信する体制を整備することを施策として掲げている。しかし、口腔がん単独での疫学研究は数が限られており、口腔領域特有の歯科医療体制などを加味した医療施策に関するエビデンスの構築が遅れている。本研究では、全国がん登録や人口動態統計などを用いて、わが国の口腔がん罹患や死亡の地域格差について分析する。加えてインターネット調査にて、一般住民における口腔がんの理解も評価を行い、今後の医療施策に資するエビデンスを構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
第3期がん対策推進基本計画にて、口腔がんを含む希少がんについて、わが国は情報を集約・発信する体制を整備することを施策として掲げている。しかしながら、口腔がんについて単独での疫学研究は数が限られており、口腔領域特有の歯科医療体制などを加味した医療施策に関するエビデンスの構築が遅れている。本研究では、全国がん登録データを用いて、1.わが国の口腔がん罹患や死亡について分析、2.一般住民における口腔がんについての知識状態をインターネット調査を施行、これらの結果から、今後の医療施策に資するエビデンスを構築する。本研究で得られる口腔がん罹患のデータは医療政策立案および診療の場における基礎的データとして高い公益性を有すると考える。 本年度は前年度までに受領した全国がん登録データを用いて、口腔がんの月別罹患数について分析を行った。2016年-2019年までの口腔がん罹患数の推移を観察したところ、2019年1-3月に口腔がんの罹患数が急増していることが分かった。男性、70歳代、舌および口腔底、進展度が限局の場合に同様の急増が認められた。著名人の口腔がん罹患のメディア報道によって、一般住民に口腔がんの存在が周知、注目されたことや、その著名人の口腔がん治療の状況などから、一般歯科医師が経過観察期間なく、確定診断のために口腔外科へ紹介されたことなどが考えられる。今後は、一般住民に対する口腔がんの知識についてインターネット調査を行い分析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は前年度までに受領した全国がん登録データを用いて、口腔がんの月別罹患数について分析を行った。2016年-2019年までの口腔がん罹患数の推移を観察したところ、2019年1-3月に口腔がんの罹患数が急増していることが分かった。男性、70歳代、舌および口腔底、進展度が限局の場合に同様の急増が認められた。著名人の口腔がん罹患のメディア報道によって、一般住民に口腔がんの存在が周知、注目されたことや、その著名人の口腔がん治療の状況などから、一般歯科医師が経過観察期間なく、確定診断のために口腔外科へ紹介されたことなどが考えられる。これらについて、国内・国際学会で発表を行い、論文執筆を行った。今後は、一般住民に対する口腔がんの知識についてインターネット調査を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き全国がん登録を用いて、口腔がんの分布や格差について分析する予定である。加えて一般住民を対象に口腔がんの知識を調査するため、Web調査に参画する予定をしている。これまでの国際雑誌の論文において、どのような調査が行われているか、先行研究を確認しており、今年度中に調査実施を行えるよう、5月に研究協力者と打合せ予定である。
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