Project/Area Number |
22K17293
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
西沢 知剛 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (70833309)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 誤嚥性肺炎 / オーラルマイクロバイオーム / 歯肉縁下プラーク / 喀痰 / 口腔内細菌叢 / 下気道細菌叢 / マイクロバイオーム解析 |
Outline of Research at the Start |
誤嚥性肺炎は医療・介護関連肺炎として最多であり、薬剤耐性菌の増加や医療財政の圧迫につながる重大な問題である。誤嚥性肺炎の機序として、口腔内細菌の下気道への流入が考えられているが、口腔内細菌叢組成が発症に与える影響については明らかでない。本研究では、口腔内細菌の組成の誤嚥性肺炎への関わりを明らかにする目的で、誤嚥性肺炎と非誤嚥性肺炎における口腔内細菌叢と下気道細菌叢を網羅的に解析し、その相異について解析する。本研究により、口腔内において特徴的な菌群もしくは菌叢を絞り込むことによって、誤嚥性肺炎の診断の指標を開発し、医科歯科連携による新たな誤嚥性肺炎の予防、予後予測、治療方針の方向性を生み出す。
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Outline of Annual Research Achievements |
誤嚥性肺炎と非誤嚥性肺炎を比較した、口腔マイクロバイオームと下気道マイクロバイオームを比較する研究をおこなっている。口腔細菌叢の構成が発熱や肺炎の発症に密接に関連することが近年報告されている。口腔ケアにより誤嚥性肺炎に予防効果があることが報告されているが、どのような菌種が関わっているかについての分析はまだ少ない。また誤嚥性肺炎と非誤嚥性肺炎に分けて、口腔、気道の細菌叢両者に着目した研究はこれまでのところ報告されていない。本研究ではそれぞれの細菌叢の特徴を解明することによって口腔細菌の関与を明らかにすることが目的である。 マイクロバイオームをはじめとする生命科学系の研究の方法については、昨年度に引き続き、東京歯科大学微生物学講座の石原和幸教授をはじめとしたスタッフの先生方にご指導いただきながら実験を行っている。また臨床検体については、さいたま赤十字病院にて倫理委員会より承認のうえ、侵襲のない方法で喀痰、プラーク、唾液の検体を採取した。保存は引き続き東京歯科大学微生物学講座にて行っている。 2023年4月から5月までは、東京歯科大学微生物学講座にて、引き続き臨床検体を用いた本研究を行った。2ndPCRまで終了していたが、当大学の次世代シークエンサーの装置使用を予約し実施するのに時間がかかることがわかったため、業者にアンプリコンシーケンス解析を依頼した。具体的には、アンプリコンシーケンス解析(1stPCR産物精製-データ解析)を14検体(喀痰、プラーク)について行った。しかし、2023年6月から当研究とは、別テーマ研究目的にて、カナダに留学している。そのため当研究は中断となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
東京歯科大学微生物学講座に喀痰、プラーク、唾液などの検体を保存している。 保存中の検体については、アンプリコンシーケンス解析を行ったが、すぐに2023年6月から別テーマ研究目的にて、カナダへ留学となり、本研究については帰国まで長期間中断を余儀なくされた。
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Strategy for Future Research Activity |
現在カナダに留学中のため、次年度以降はまだ不透明であるが、今のところ、2025年中に帰国を想定している。帰国後は中断していた本研究の解析、論文化に取り組みたいと考えている。
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