歯周状態が高齢関節リウマチ重症化に及ぼす影響-口腔保健指導と歯科治療の最適化-
Project/Area Number |
22K17295
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
橋本 周子 愛知学院大学, 歯学部, 助教 (10823940)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 関節リウマチ / 歯周炎 / 高齢関節リウマチ |
Outline of Research at the Start |
社会の高齢化が進む中、高齢関節リウマチ(RA)患者の増加が指摘されている。高齢RA患者には、高齢発症したRA(EORA)患者と高齢化した若年発症RA(YORA)患者が含まれる。RAと歯周状態との関連を示した報告は数多く見られるが、EORA患者と高齢化したYORA患者の歯周状態を比較した報告は見られない。また、歯周状態が悪いとRAを重症化させると言われているため、高齢RA患者も歯周炎により重症化が起こると考えられる。そのため、EORA患者と高齢化したYORA患者の重症化に対する歯周状態の影響を検討することは、それぞれの患者に合ったRAの重症化予防に対する口腔内管理の方法を提示できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
社会の高齢化が進む中、高齢関節リウマチ患者の増加が指摘されている。 本研究では、高齢関節リウマチ患者の口腔状況を把握し、関節リウマチの重症度状況の変化に影響を与える口腔内環境について分析することで、関節リウマチの重症化予防に対する口腔内管理の方法を提示し、高齢関節リウマチに適した歯周治療及び口腔保健行動の必要性を示すことを目的としている。 関節リウマチ患者を対象として、歯周組織検査及び歯周病原細菌検査を含めた口腔健康診査及び質問紙調査を行った。また、対照群として健常者に対して関節リウマチ患者同様、歯周状態を含めた口腔健康診査及び質問紙調査を行った。調査で得られたデータの整理を行い、歯科健診結果、歯周病原細菌検査結果及びアンケート内容を電子化したデータと関節リウマチの状態に関連するデータ(関節リウマチ重症度、活動性、身体活動性、血清データ、投薬されている治療薬など)を連結する作業を進めることで、データベースを構築し、データの解析を開始した。高齢関節リウマチと歯周状態との関連についての検討を行い、高齢関節リウマチ患者は健常者と比べてプロービングポケットデプスが高い結果であったが、クリニカルアタッチメントレベルは低いことが示された。この調査結果については、できるだけ早く研究成果を学術大会にて発表したいと考えている。また近年、歯周病原細菌が関節リウマチの重症化に関与していると報告されているため、今後高齢関節リウマチと歯周病原細菌を含む口腔内細菌との関連の検討を行っていく予定にしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定より対象者は減少したが、調査を実施することができており、対象者の歯周状態を含めた口腔内状況及び質問紙調査など必要なデータを得ることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後データの解析を進めることで、高齢関節リウマチ患者の重症度と歯周状態及び歯周病原細菌との関連の検討を行い、高齢関節リウマチ患者の重症化に対する歯周状態の影響を検討することで、高齢関節リウマチ患者に適した口腔内管理を関節リウマチの主治医及び関節リウマチ患者自身に提示したいと考えている。また、できるだけ早く研究成果を纏めて学術論文として公表する予定です。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)