Project/Area Number |
22K17297
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
穐元 崇 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (00836166)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 遠隔教育 / 総合診療 / 整形外科 / 自信 / 遠隔整形外科診療教育 / 総合診療医 |
Outline of Research at the Start |
高齢化が進む日本の医療現場、特にへき地においては、整形外科疾患への対応能力が求められている。発展する情報通信技術を用いた遠隔医療の取り組みが加速しており、遠隔教育への期待も大きい。しかしながら整形外科疾患への教育は手技や判断を含むため、遠隔教育の活用は限定的であった。今回、へき地で奮闘する若手総合診療医の整形外科疾患に対する対応能力向上を目指し、医療現場での直接指導と比較した、遠隔整形外科診療教育の運用に必要な因子とその有用性と限界を明らかにする。本研究が、高齢化が進むへき地で奮闘する若手総合診療医の整形外科疾患対応能力・勤務意欲を向上させ、さらには心身のサポートにも貢献することが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
高齢化に伴い、へき地では整形外科疾患の需要が急増している。一方、近年の新型コロナウイルス感染症の広がりに関連し、県境をまたぐ移動制限や以前から続く医師不足の影響もありへき地での整形外科専門医不在にも拍車がかかっている。そのため、へき地で働く内科医や総合診療医が、整形外科疾患の初期対応を担うことが増えており、整形外科関連の対応能力はますます求められている。また、近年の通信技術の発展や新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、遠隔医療の取り組みが世界中で加速しており、遠隔教育への期待も大きい。しかしながら整形外科疾患への教育は手技や臨床判断を含むため、遠隔教育の活用は限定的であった。今回へき地医療を長年経験した総合診療医・整形外科医である研究代表者により、へき地において単独で勤務する総合診療医に対し遠隔整形外科診療教育を行い、遠隔整形外科診療教育の効果を確認する目的で自信度の変化を測定した。またへき地無床診療所における整形外科診療の実数を測定することで総合診療医がへき地で行う整形外科診療の需要を確認した。整形外科分野に関しての遠隔教育に関しては、手術支援に関するものが多く、地域・へき地の外来診療や救急医療を担う医師に対する報告はこれまでに存在しない。今後行う予定の、総合診療医に対し整形外科専門医が遠隔整形外科診療教育を行った報告は初の報告となる予定である。へき地医療機関で働く若手総合診療医に対して遠隔整形外科診療教育を実施したことにより、総合診療医への教育効果を確認することや遠隔整形外科診療教育の運用に必要な因子を明らかにでき、へき地の整形外科関連疾患に対する医療の質を向上させることが可能である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初、へき地診療所に単独勤務している総合診療医に対し、対面による整形外科診療教育と遠隔による整形外科診療教育を行う予定であったが、研究先が周辺に医療機関の存在しないへき地診療所であり、総合診療医に新型コロナウイルス感染が起こった際の診療停止による周辺への影響の大きさを考慮し、当初の研究計画を一部変更し遠隔による整形外科診療教育のみを行うこととした。 遠隔による整形外科診療教育の効果検証のために、研究前後の総合診療医の整形外科診療に対する自信度の変化に着目することとし、さらに自信度が変化した要因を明らかにすることとした。 研究方法に関しては、研究前後に、過去に報告されている総合診療医に求められる整形外科診療17項目の自信度を7段階のLikert scaleを用いて確認し、さらに研究前後に半構造化したインタビューを行い、自信度が変化した要因をインタビュー内容から抽出することとした。 教育内容に関しては、単独勤務している総合診療医へ過度の負担をかけないために、月に1回60分程度の遠隔による整形外科診療教育を遠隔会議システムを利用して実施する計画を作成し、さらに総合診療医へのサポートの為、研究期間中はいつでも緊急で整形外科診療に関する電話相談ができる体制を整えた。 令和4年6月から研究を開始した。遠隔による整形外科診療教育の内容は、1か月の間に診療所で総合診療医が行った整形外科診療に関して、総合診療医の疑問に返答し、さらに診療のコツや改善すべき点について指摘する、など整形外科診療全般にわたる画像を交えた双方向のコミュケーションを行いながらの教育であった。 1年間の実施を予定していたが、プライベートな事情により総合診療医が年度途中で休職することとなったため、研究期間を短縮し終了した。現在遠隔整形外科診療教育の効果について内容を解析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
解析が終了次第結果をまとめ、へき地で単独勤務している総合診療医に対する、へき地を熟知した整形外科専門医による遠隔整形外科診療教育の効果を学会に発表し、その後に論文化する予定である。
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