耳鼻咽喉科におけるMRSAの分子疫学的解析による伝播様式の解明と感染対策基盤構築
Project/Area Number |
22K17298
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
角田 梨紗子 東北大学, 医学系研究科, 助教 (40596095)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | MRSA / 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 / 耳鼻咽喉科 / 感染対策 |
Outline of Research at the Start |
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、医療現場で問題となる代表的な薬剤耐性菌であり、ヒトの鼻腔や口腔咽頭粘膜に保菌されていることが多い。耳鼻咽喉科ではこれらの領域を日常的に直接扱っているため、本菌の伝播に関与する可能性が高いと考えられるが、その実態は明らかにはされていない。本研究では、耳鼻咽喉科診療において、医療者や医療環境がどれほどMRSAに暴露しているかを明らかにする。さらに、これらのMRSAと患者由来MRSAの関連性について、分子疫学的解析よりその伝播様式を多施設共同研究にて明らかにする。これに基づき、耳鼻咽喉科に特化した感染対策基盤を構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus;MRSA)は、医療現場で問題となる代表的な薬剤耐性菌である。本菌は院内感染の原因菌となり、感染症を発症すると難治性となり得るとから厳重な感染対策が必要となる。MRSAは、ヒトの鼻腔や口腔咽頭粘膜に保菌されていることが多い。耳鼻咽喉科・頭頸部外科では鼻腔や口腔咽頭の処置や検査、手術の際にこれらの領域を日常的に直接扱っているため、本菌の伝播に関与する可能性が高いと考えられるが、これまでにそのような検討はされておらず、その実態は明らかにはされていない。 本研究では、 耳鼻咽喉科・頭頸部外科診療において、医療従事者や医療環境がどれほどMRSAに暴露しているかを明らかにする。さらに、これらの医療従事者および環境由来MRSAと患者由来MRSAの関連性について、分子疫学的解析よりその関連性と伝播様式を明らかにする。このことにより、耳鼻咽喉科・頭頸部外診療における感染対策基盤を構築する予定である。 初年度は、まず耳鼻咽喉科・頭頸部外科におけるMRSAの現状を把握するために最近12年間に当科で検出されているMRSAについて調査を行った。当科におけるMRSAは、年間60件ほど検出されており、喀痰、耳漏、鼻腔、口腔・咽頭、膿汁から多く検出されていた。 またこれに加えて、予定通り耳鼻咽喉科・頭頸部外科におけるMRSA症例から検体を収集し、MRSAの培養、菌種同定、菌株保存を進めた。患者からの分離株のみならず、対象患者の診療を行った医療従事者、診療環境からの環境培養も同様に進めている。 。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り耳鼻咽喉科・頭頸部外科にMRSA患者、および診療環境より検体収集を行い、MRSA選択培地を用いて培養し菌株を保存している。検体は、診療環境、診療する医療従事者からも採取を行っている。今後も検体収集を継続予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに検体収集を継続する。今後は保存されたMRSAのDNA抽出、菌種同定、同定されたMRSAは、タイピングを進めていく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)
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[Journal Article] 耳鼻咽喉科頭頸部外科領域感染症における抗菌薬の適正使用の推進と新規抗菌薬開発2022
Author(s)
保富 宗城, 伊藤 真人, 林 達哉, 河野 正充, 香山 智佳子, 角田 梨紗子, 櫛橋 幸民, 原渕 保明
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Journal Title
Nippon Jibiinkoka Tokeibugeka Gakkai Kaiho(Tokyo)
Volume: 125
Issue: 11
Pages: 1563-1569
DOI
ISSN
2436-5793, 2436-5866
Year and Date
2022-11-20
Related Report
Peer Reviewed
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[Journal Article] Expression of Periostin in Vocal Fold Polyps2022
Author(s)
Tateda Y, Ikeda R, Kakuta R, Ono J, Izuhara K, Ogawa T, Ise K, Shimada H, Murakami K, Murakami K, Nakamura Y, Katori Y, Ohta N
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Journal Title
The Tohoku Journal of Experimental Medicine
Volume: 258
Issue: 1
Pages: 55-62
DOI
ISSN
0040-8727, 1349-3329
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Peer Reviewed / Open Access
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