Project/Area Number |
22K17310
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
宮上 泰樹 順天堂大学, 医学部, 助教 (10816317)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 診断エラー / 医学教育 / バーチャル教材 / 卒前教育 |
Outline of Research at the Start |
診断エラーは、診療の5-10%で発生する身近な現象で患者安全や、医療経済に影響を及ぼす。そのため米国では診断エラーが注目され、診断エラーの卒前教育が重要視されている。一方、本邦では診断エラー卒前教育の研究および環境整備が課題となる。また本邦の卒前教育は近年、臨床実地教育を重視しており、診断エラーを疑似体験できる教材供給が必要となる。 そこで診断エラーの卒前教育に関して以下を計画した。1世界各国の卒前教育の実態調査2診断エラー教育コンテンツとしての革新的な動画教材を作成し有効性を評価する。本研究を経て、本邦の診断エラーの卒前教育の向上や診断エラーの減少、患者予後の改善と医療経済の発展を期待する。
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Outline of Annual Research Achievements |
申請者は、2023年度中に本邦の医学生を対象とした診断エラーの教育状況と診断エラーの目撃の実態を調査した。本研究は、日本の医学部を卒業した直後の医師を対象とし、診断エラーの教育を医学部の授業で受けたか、臨床実習中に診断エラーを目撃したかをアンケート形式で調査した。結果として564人の医師が回答した。医学部の授業の中で、診断エラーの教育を受けた学生の頻度は63.9%であり、診断エラーの教育を受けた人(19.7%)の方が受けていない人(8.6%)と比べて、有意差を持って診断エラーを目撃していた(P=0.0017)ことを明らかにし、医学生における診断エラー教育の効果を証明した。 また、当初の予定通り、スマートグラスを用いて診断エラーの教育動画を5本作成した。同動画を、同じ症例の紙ベースのデータと比較した教育効果を評価した研究を行うことを計画し、現在順天堂大学病院の倫理委員会に申請中である。具体的には、動画データと紙データで、医学生を対象に自記式アンケート調査を行う。内容は、診断エラーを自身のことのようにイメージできるか、診断エラーを重要だと思うか、診断エラーの疑似体験が出来るか、併せて質的な調査を行う。 それ以外にも、他職種の診断エラー教育の実態調査として、日経メディカル会員の看護師を対象とした医師の診断懸念を感じる頻度と懸念を医師に伝えられる頻度の調査を行い現在Scientific reportsに投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在ほとんど計画通りに動画を作成し、その他の研究も進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
動画教材を今回作成してみて、さらなる没入感が課題と考えられVRを用いた研究を検討している。VRの利点は、参加者の視点が把握でき、診断エラー教育においてより課題が明確となる可能性が高いと考え、現在計画中である。
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