Project/Area Number |
22K17346
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58020:Hygiene and public health-related: including laboratory approach
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森 大輔 九州大学, 大学病院, 臨床検査技師 (10832925)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | デングウイルス / 分子疫学 / 遺伝子診断 / 感染症 / 迅速診断法 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、マレーシアのサバ州に焦点を当て、分子疫学的手法を用いた大規模調査により、デングウイルス流行株の同定と新たな血清型や遺伝子型の探索を行う。また、森林型デングウイルス伝播の実態を解明することを目的とする。さらに、高額な機器が不要な新しい遺伝子解析技術(核酸等温増幅、ナノポア技術等)による新たな検出法の開発に取組む。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ボルネオ島に位置するマレーシア国のサバ州に焦点を当て、ヒト血清を用いたデングウイルスの分子疫学的な大規模調査を実施し、デングウイルス (DENV) 流行株の同定、またその過程において新たな血清型や遺伝子型の探索を実施する。 DENVの感染環は、都市型と森林型が存在するが、森林型DENVがヒトに感染した報告例はこれまで5例のみであり、そのうち4例はマレーシアから報告されている。そのため、サバ州においても森林型DENVがヒトへの伝播の関与があるのか、併せて分子疫学調査にて実態を解明する。さらには、簡易的な遺伝子解析技術による新たなDENV検出法の開発に取組む。 本年度も、マレーシア国立サバ大学を訪問して、イムノクロマトグラフィー法にて陽性であった96例の血清を用いてリアルタイムPCR法にて血清型の調査を実施した。その結果、DENV-1が50例(52.1%)、DENV-2が2例(2.1%)、DENV-3が13例(13.5%)、DENV-4が5例(5.2%)であった。また、複数の血清型感染として、DENV-1とDENV-3が1例(1.0%)、DENV-1とDENV-4が4例(4.2%)、DENV-2とDENV-4が1例(1.0%)、DENV-3とDENV-4が1例(1.0%)であった。さらには、血清型未決定が19例(19.8%)であった。 現在は、この未決定の19例について、DENVであるのかどうか、その他のFlavivirusなのか等、Flavivirus Universal Primerや次世代シークエンサー等を用いて詳細に解析を行っている。 今年度も、現地に渡航しこれまでに収集された新たなサンプルを用いて解析を進め、今後も更に研究を加速させていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年は自身の職場異動、また来年度の異動に伴う準備等もあり、思ったほど研究を進めることはできなかった。2024年度はこれまでの遅れた分を取り戻す予定で研究を邁進する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初は血清サンプルをマレーシアから日本に輸送する予定であった、マレーシア側から輸出許可が得られることが出来なくなってしまった。そのため、マレーシアを訪問しその場で研究をしなければならない状況になってしまった。 今後は、頻回に訪問して研究を実施する予定である。
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