褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞のミトコンドリア機能を促進する新たな治療法の探索
Project/Area Number |
22K17358
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58020:Hygiene and public health-related: including laboratory approach
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
青木 明 名城大学, 薬学部, 助教 (80781963)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 褐色脂肪細胞 / ミトコンドリア / UCP1 / フラボノイド / 脂肪酸 / ベージュ脂肪細胞 / 良姜 |
Outline of Research at the Start |
ミトコンドリアは、生命の維持に必要なエネルギーを生成するはたらきを担っている。そのエネルギーには、細胞内において産生される熱も含まれているため、ミトコンドリアの機能に障害が生じると、エネルギー代謝が悪化する。ミトコンドリアは、ほとんど全ての細胞に存在しているが、そのうち脂肪細胞のミトコンドリア機能の障害は、肥満や糖尿病の原因となることが分かっている。本研究では、ミトコンドリアが豊富に含まれる褐色脂肪細胞やベージュ脂肪細胞の機能を中心に検討を進め、脂肪細胞のミトコンドリアを標的とした新たな治療法開発の足掛かりとなる知見を見出すことを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までに、褐色脂肪細胞(BA)におけるUncoupling protein 1 (UCP1) 発現量を指標として、良姜に含まれる活性成分の探索を実施してきた。その結果、活性画分には多くのフラボノイドが含まれることが明らかとなった。LC-MS/MSによる解析により、特定されたフラボノイドの中には、標準品が入手可能な化合物が17種類存在した。そこで、その17種類のフラボノイドについて、BAのUCP1発現量を指標として、活性を有する化合物の絞り込みを実施した。検討したフラボノイド類のうちQuercetinなどの処理によってBAにおけるUCP1発現量の増加が認められた。しかし、良姜抽出物処理群のようなUCP1発現量を著しく増加させるフラボノイド処理群は存在しなかった。すなわち、良姜に含まれる成分のうち、単独でUCP1発現量を著しく増加させる作用を有するフラボノイド類は存在しないと考えられた。また、NMRにより活性画分に含まれる成分の特定を試みたところ、フラボノイド類よりも、脂肪酸の含量が著しく多いことが分かった。これまで候補化合物として考えていたフラボノイド類よりも、むしろ脂肪酸が候補化合物である可能性が高いのではないかと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
これまで、フラボノイド類を候補化合物として様々な検討を実施してきたが、フラボノイド類ではなく脂肪酸が候補化合物である可能性が高いと考えられた。先ずは、良姜抽出物に含まれる脂肪酸を特定して、BAのUCP1発現量の増加作用を有する化合物の特定を試みる必要がある。そのため、候補化合物の特定が予定よりも遅れているため、研究全体の進捗に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
LC-MS/MSによる脂肪酸の測定条件を決定し、候補化合物の特定を試みる。また、既に良姜に含まれることが報告されている脂肪酸のうち、入手可能な化合物については、先んじてBAのUCP1発現量に与える影響を検討する。その他の良姜によるBAを活性化する細胞内シグナルの解明に関する検討については、候補化合物の絞り込みが終了した後に検討する。ただし、2024年度は、研究代表者が在外研究員として海外の研究室に在籍するため、研究を一時中断して2025年度に再開する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)
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[Journal Article] A modified high-resolution melting-based assay (HRM) to identify the SARS-CoV-2 N501Y variant2023
Author(s)
Akira Aoki, Hirokazu Adachi, Yoko Mori, Miyabi Ito, Katsuhiko Sato, Masayoshi Kinoshita, Masahiro Kuriki, Kenji Okuda, Toru Sakakibara, Yoshinori Okamoto, Hideto Jinno
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Journal Title
Journal of Virological Methods
Volume: 314
Pages: 114678-114678
DOI
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