Project/Area Number |
22K17363
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横内 陳正 東京大学, 社会科学研究所, 助教 (70845875)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 従業員 / インクルージョン / キャリア / 職業性ストレス / メンタルヘルス |
Outline of Research at the Start |
従業員の職業生活を通じて本人の内面で形成されるキャリア(=主観的キャリア)は、仕事のストレス要因がもたらす負の影響を軽減するなど、精神的健康への望ましい効果が示唆されている。しかし、どのような職場環境において主観的キャリアの形成が促進されるかは十分に明らかにされていない。そこで本研究では、従業員が職場での「居場所」や「自分らしさ」を見つけることを尊重するような職場環境(=職場のインクルージョン)に着目し、職場のインクルージョンが従業員の主観的キャリアの形成を媒介して精神的健康に及ぼす影響を、国内の民間企業の従業員を対象とした3時点の縦断調査とデータ分析により明らかにすることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は,職場のインクルージョンが従業員の主観的キャリアの形成を媒介して精神的健康に及ぼす影響を,3時点の縦断調査と分析により明らかにすることである。 令和5年度は,まず,昨年度に収集したデータを用いて行っていた,職場のインクルージョンに関する日本語版尺度の信頼性と妥当性の検証について,成果を取りまとめディスカッションペーパーとして公開した(CSRDA Discussion Paper Series No. 57)。 つぎに,データ収集について,Wave 1調査を実施した企業における継続調査が困難になったため,調査デザインを変更し新たにウェブ調査を開始した。具体的には,調査会社が保有する国内モニターを対象とした1回目のウェブ調査を実施した(2024年2月)(有効回収数:10,000名)。また,日本語版の職場のインクルージョン尺度と,英語版のオリジナル尺度との間の文化的等価性を確認するべく,海外モニター(アメリカ,オーストラリア,シンガポール,イギリス)を対象としたウェブ調査も追加的に実施した(2024年3月)(有効回収数:1,000名)。これらのデータキュレーションは既に完了している。 さらに,職場のインクルージョンと対立する概念である社会的排除としてのハラスメントに着目した二次分析も行った。これら二次分析の成果を取りまとめたうえで,学会にて報告し(ICOH-WOPS & APA-PFAW 2023),学術論文として公開した(Construction Management and Economics 2024)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度は,調査デザインの変更を余儀なくされたため,当初の計画よりもやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は,国内および海外で収集した調査データを用いて特異項目機能を検証し,文化的等価性に関する尺度の性能評価を行う。加えて,国内でのWave 2,Wave 3調査を実施し,3時点の縦断データを用いた分析を行う予定である。
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