Project/Area Number |
22K17396
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
本田 貴紀 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30773353)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 心血管病 / リスク予測モデル / コホート研究 / データベース研究 / 妥当性検証 / システマティックレビュー / 疫学 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、地域住民を対象とした前向きコホート研究の30年を超える長期追跡成績から、心血管病(虚血性心疾患・脳卒中)の生涯発症リスク予測モデルを開発する。さらに短期リスク予測モデルや改善シミュレーションと統合し、心血管病リスク総合評価ツールを開発する。健診-レセプト情報を結合した大規模データベースを用いて、その妥当性を評価する本課題の成果は、心血管病早期予防の一助となることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、心血管病の早期予防介入を目指し、心血管病の短期~長期リスクを予測できる総合評価ツールの開発と、実装に向けた基礎的検討を行うことを目的として、地域住民コホートの長期追跡成績から心血管病の生涯発症リスク予測モデルの開発と、大規模健診-レセプトデータベースに適用し、外的妥当性ならびに実臨床・健診での実装可能性や有用性を検証するものである。 心血管病の生涯発症リスク予測モデル開発の課題については、久山町研究の成績に基づいて検討を行う。久山町研究では、1961年の研究開始以来、心血管病発症・死亡の情報を収集するため、福岡県糟屋郡久山町において健診事業を通じた大規模スクリーニングと、周辺医療機関からの情報収集を継続している。2023年度は定期的に行っている大規模健診の実施年であった。また、生涯発症リスク予測モデル構築のためのデータセットを整備し、解析を実施した。 また、生涯発症リスク予測モデルの構築にあたり、これまでに開発された心血管病生涯発症リスク予測モデルについて主に方法論的な相違点や結果について考察を行うため、先行研究のシステマティックレビューを行っている。プロトコル作成、文献検索を実施し、共同研究者と共に文献スクリーニングを行った。レビュー対象となる文献の絞込みが完了した。 最後に、外的妥当性・実装可能性の評価については、DeSCヘルスケア株式会社が提供するDeSCデータベースを用いる。DeSCデータべースは、健康保険組合・自治体向けに展開するサービス kencomを契約した保険者から収集した大規模特定健診・医療レセプトデータベースデータベースである。 2023年度はDeSCデータベースを用いてデータ解析、論文執筆を行った。現在論文投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
心血管病の生涯発症リスク予測モデル開発の課題については、現在までに得られたデータで解析を実施した。また、2023年度は40歳以上の成人を対象としたスクリーニング健診を行った。現在、データベースの整備と論文執筆に向けて解析を深めている。 また、生涯発症リスク予測モデルのシステマティックレビューを進めている。2名の独立した評価者によるタイトル・抄録のスクリーニングを完了し、本文の精査を行っている。また文献からの情報抽出とバイアスリスクの評価を行い、論文執筆に向けて図表の作成を進めている。 DeSCデータベースを用いて、公表済みの10年発症リスク予測モデルについて、心血管病の発症予測精度の検討を行った。研究成果をもとに論文を執筆した。2023年度末時点で論文を国際誌に投稿中である。 以上のように、予定していたスケジュールに照らして順調に進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
心血管病の生涯発症リスク予測モデル開発の課題については、久山町研究の成績を用いて本解析を行った。現在、論文執筆に向けて解析結果の整理と追加解析を行っている。システマティックレビューについては、本文スクリーニングを行い、採用文献を決定した。情報抽出を進め、精査を進めている。 DeSCデータベースを用いた10年発症リスク予測モデルの発症予測精度に関する成果については、論文化を行い、国際誌に投稿した。同データベースについて公募再申請を予定しているが、本報告時点で公募要項が発表されておらず、情報を収集している。
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