Project/Area Number |
22K17429
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
松本 裕 東海大学, 医学部, 講師 (80609230)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | サリチル酸メチル / 皮膚バリア機能 / 経皮吸収 / ウィンターグリーンオイル / 加齢 / 薬剤性肝障害 / 薬剤性腎障害 / アロマセラピー / 腎障害 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、マウスを用いた基礎研究において加齢による皮膚バリア機能の低下が (A)MeSAの経皮吸収をどの程度促進するか明らかにするとともに、(B)サリチル酸によ る肝・腎機能障害が起こるメカニズムを解明する。上記(A)を検討するために、動物実験当日に皮膚バリア機能の指標であるtransepidermal water loss (TEWL) および表皮水分量を測定する。次に、ウィンターグリーンオイル(MeSA≧98%含有)をマウス背部に体重あたり同量を塗布する。上記(B)と関連し、血中MeSA濃度および生化学データ等の評価を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
8週齢のHR-1マウスおよび20ヶ月例の加齢HR-1マウスを用いて動物実験をおこなった。具体的には、動物実験当日に皮膚バリア機能の指標であるtransepidermal water loss (TEWL) および表皮水分量を測定した。次に、ウィンターグリーンオイル(サリチル酸メチル≧98%含有)をマウス背部に体重あたり同量を塗布し、30分後に血液・臓器を採取した。採取した血液は遠心分離をおこない、血漿をディープフリーザで凍結保存した。また、採取した各種臓器からRNA抽出をおこない、エタノール沈殿の状態でディープフリーザで凍結保存した。また、腎臓の電子顕微鏡撮影用に資料作製をおこなった。 さらに本研究課題の着想のもととなったオリジナルのサンプル(肝臓・腎臓)を用いて、炎症関連および酸化ストレス関連の遺伝子発現解析をリアルタイムPCRを行い、予想通りの結果が得られた。その研究成果を第29回 日本未病学会学術総会でオーラルプレゼンテーション(2演題)をおこなった。その他、アロマセラピーに関する学会発表2件を日本補完代替医療学会でおこなった。さらに、アロマセラピーに関する原著論文が1報掲載された(https://www.mdpi.com/2673-4184/2/3/28)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の所属が基盤看護系専門基礎領域から基盤看護系基礎看護学領域へと変更がなされた。さらに予定外で追加担当することになった講義・演習・実習へ優先的に取り組む必要性が生じたため、当初予定された遺伝子発現解析や電子顕微鏡撮影は実施できなかった。 しかし、サンプリングおよびRNA抽出までは完了しており、次年度につながる進捗がみられた。また、研究代表者と専門分野が重なる共同研究者2名および本研究課題と関連する特定非営利活動法人の協力を得て、研究成果を公表できるHP作成等を実施するとともに今後につながる強固な研究組織を構築した(HP公開は2023年6月下旬を予定している)。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は3ヶ月間のサバティカルを取得予定である。その期間に、前年度の遅れを取り戻すべく遺伝子発現解析、血液生化学分析および電子顕微鏡撮影などの実験を進め、できるところから解析を進める。指導学生2名および共同研究者2名の実験協力も得ながら、実験データ取得を加速させる。
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