看護師の職業価値観がキャリアに関する変数に及ぼす影響を解明する多施設大規模研究
Project/Area Number |
22K17434
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
原 ゆかり 東北大学, 医学系研究科, 助教 (20756259)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | work values / 職業価値観 / 看護師 / 多施設大規模研究 / キャリア / 人材管理 / 人材育成 / 看護管理 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、病院、診療所、訪問看護ステーション、介護施設で働く看護師を対象に、大規模な横断研究を実施する。病院、診療所など、働く施設によって看護師の特性に傾向があることを想定し、施設ごとの比較が可能であり、かつ施設ごとに多変量解析ができるように、サンプルサイズを合計3,600名と設定した。各施設の管理者宛に調査依頼書を郵送し、管理者経由でそれぞれの施設で働く看護師に調査への回答を依頼する。回答はオンラインで出来るようにオンラインシステムを整備する。
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Outline of Annual Research Achievements |
看護師の就業場所やキャリアの選択肢が多様化している現代において、看護師個々人が自身にあった就業場所を選択するためには、自身の職業価値観を知ることが必要である。本研究では、病院、介護施設、訪問看護ステーションなど、さまざまな施設で働く看護師を対象として大規模調査を実施することによって看護師の職業価値観がキャリアに関する変数にどのように影響を及ぼしているかを明らかにすることを目的としていた。 2022年度は、他のプロジェクトと合同で、看護師、准看護師、助産師、保健師の免許をもつ人2,000名を対象としたWeb調査を実施した。この調査は4つの免許のいずれかを持つ人を対象としており、現在働いているかどうかや、どの免許で働いているか、職歴などを問う項目が含まれており、今後の解析によって職業価値観と職業移動の関連を明らかにすることができると考えられる。 加えて、大中小規模病院それぞれ1施設ずつの看護師を対象に施設内全数調査を実施した。規模別病院に調査を実施したことで、施設内の個人の職業価値観を明らかにできるだけではなく、施設レベルでの職業価値観の傾向を解明することを目的としていた。 また、他のプロジェクトと合同でデータ取得のためのシステム開発も進行している。2023年度は、看護師の職業価値観がどのように変化するかについて、特に離職の多い子育てを行っている看護師に着目し、職業価値観の変化に関する変数の特定にチャレンジする。変数が明らかになった後は、職業価値観の変化を解明するための縦断調査を開始する予定である。本研究によって職業価値観がさまざまな変数に及ぼす影響のプロセスを解明できるため、看護師個々人の職業価値観に合わせたキャリア選択を促進するための貴重な資料となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
効果的にデータを取得するため、他のプロジェクトと合同でWeb調査を行い、2000名の看護師を対象とし多施設大規模調査を実施した。加えて、質問紙を用いて病院の規模別全数調査を実施した。システム開発については、当初の予算より大幅に予算が必要であったが、他のプロジェクトと合同で開発することにより、システム開発にも着手できた。2023年度はデータ解析を進め、当初計画していた、縦断調査に必要である変化を解明するためのカテゴリー抽出のための調査も実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
調査の実施を困難にさせていた新型コロナウイルス感染症が5類に移行するため、2023年度の調査も予定通り実施できる見込みである。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)