高リスク手術予定の患者の「私らしく生きる」を支えるディシジョンエイドの実装と普及
Project/Area Number |
22K17456
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
山本 加奈子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (00833477)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | ディシジョンエイド / 集中治療室 / アドバンスケアプランニング / 周手術期 / 代理意思決定 / シェアードディシジョンメイキング / 終末期医療 / 移行支援 / 意思決定 / クリティカルケア / 看護外来 |
Outline of Research at the Start |
ハイリスク手術を受ける患者は、急変やQOL悪化のリスクを持つが、手術前にリスクの詳細や問題が生じた時の治療の希望は、患者と家族、医療者間で話し合われることがほとんどない。この場合、患者の意向は不明なまま家族と医療者は代理決定を求められ苦悩している。リスクを認知した患者の多くが、自分なりにACPを検討しようと試みるが、誰と何をどのように検討すればよいか分かっていない。申請者が開発したディシジョンエイドを用いて医療者と患者・家族間のコミュニケーションを促進させ、患者中心の意思決定の支援ツールとして標準化することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
ICUで治療を受ける患者がadvance care planning(ACP)について考え、意思決定を行うことを支援するために開発した2冊のdecision aids(DAs)を普及するために、「ICUで治療を受けること」というホームページを作成した。開発したDAsに関して、実際に臨床で活用できるものかを評価した実装研究の結果と、高リスクな手術前の患者へのACP支援が患者と家族に与えた効果について第27回日本緩和医療学会学術大会とBest of SCCM Congress 2022 Taipeiにて発表した。 また、このDAsを臨床において広く普及していくために、有効性を評価する研究のプロトコル開発を進めており、ランダム化比較試験の方法を用いたパイロットスタディを実施し、現在この結果を分析している。この研究の分析結果を踏まえて、今後どのようにDAsを用いた患者支援を進めていくか、効果アウトカムの明確化につなげていく。 さらに、ICU患者の多くは、入院時にすでに意思決定能力が低下していることや、突然の急変に伴い患者の家族が危機的状態に陥るリスクが高く、患者のACPの意向が引き継がれにくいという課題がある。このような中で家族は難しい代理意思決定を行わざるを得ない状況がある。この現状を明らかにするために代理意思決定を経験した家族を対象にした全国調査を実施した。この調査は、家族が実際に代理意思決定を行った際に納得した意思決定ができたと認識しているか、医療者からどのような支援を受けたいか、患者と自分たち家族にとって納得した代理意思決定を行うための必要な情報と支援について理解することを目的に実施した。現在、この結果を分析しており、今後、家族が患者の推定意思を考えながら医療者とも話し合い、代理意思決定を行えることを支援するDAの開発も並行して実施していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
ホームページの作成とアップロードについて予定より早く実施することができた。また、実装研究の結果の分析から、どのようにDAsを普及していくことが効果的か検討することも当初の予定より早く実施できた。 これらより、DAsを用いた有効性評価を行うためのパイロットスタディのデータ収集をすでに実施できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
開発したDAsの有効性評価を行うためのランダム化比較試験を本研究の最終目標として当初は計画していた。しかし、実装研究とパイロットスタディの結果から、DAsを提供することで患者と家族はACPについて初めて理解し、知識を得ることにつながっていることが明らかになった。患者は自分の治療に関する希望を医療者や家族と話をするためには、医療者からの支援を必要としていることも明らかになった。 一方で、医療者はACPに関する支援を患者や家族に行うことは難しいと感じていることも明らかになり、DAsを有効に活用するためには、医療者がACPに関する理解を深める必要があると考えられた。これらより、今後の計画では、医療者がDAsを用いて患者と家族へのACP支援を有効に実施するための手順書の開発も進め、DAsの普及を進めていく計画としている。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)