放射線治療中の肺がん患者のレジリエンスを高める看護モデルの考案
Project/Area Number |
22K17472
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田村 沙織 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50756210)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 肺がん / 放射線療法 / レジリエンス / 不安 / 抑うつ / QOL / がん / 放射線治療 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、放射線治療中の肺がん患者の精神的健康を維持し、QOLの向上を目指す。焦点を当てるのは、精神的回復力であるレジリエンスである。レジリエンスが高いと不安や抑うつは軽減し、QOLが向上することが先行研究で示された。しかし、放射線治療中の肺がん患者のレジリエンスに焦点を当てた研究は見られず、本研究の対象者のレジリエンスが不安や抑うつの軽減、QOLの向上に有用であるかは解明さてていない。そこで本研究の目的はレジリエンスと不安や抑うつ、QOLとの関係を示し、レジリエンスの経時的な変化を明らかにし、レジリエンスに影響する要因を特定すること、レジリエンスを高めるための看護モデルを考案することとする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、放射線療法を受ける肺がん患者のレジリエンスと不安や抑うつ、QOLとの関係を明らかにし、レジリエンスに影響する要因を特定し、レジリエンスを高めるための看護モデルを考案することである。令和4年度は成人がん患者のレジリエンスに焦点をあてた国内文献のレビューを行い、がん患者のレジリエンスを高める看護介入に向けた課題を明らかにした。使用したデータベースは医中誌Webとし、キーワードは“がん”AND“レジリエンス”として検索を行った。結果、182件が抽出され、文献の内容を精査し12件の対象文献が抽出された。対象となったがん種は乳がんが4件と最も多く、大腸がんや食道がんなど多様ながん種であった。対象者の治療とその時期は、術前・術後の補助療法中、術後の外来定期受診、緩和的放射線治療中、化学放射線療法中など様々であった。レジリエンスへの看護介入に向けた新たな知見は肯定的感覚を高める看護介入、治療による副作用症状の緩和に向けた支援であった。レジリエンスに関連する要因は、学歴や収入などの個人要因があることが示された。この結果より、レジリエンスは多様ながん種や様々な治療を受ける患者に活用できる概念であることが考えられた。また、副作用症状出現時期のレジリエンスの実態やレジリエンスと副作用症状との関連を明らかにすることで、レジリエンスを維持するための看護介入を検討する基礎資料を得ることができると考えた。 令和5年度は、研究計画を作成し、倫理審査委員会の承認を得て、調査を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
放射線療法を受ける肺がん患者のレジリエンスに関連する要因について文献検討を行い質問内容を確定する計画であったが、該当する国内文献の抽出と精読に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
症例数確保のためには、多施設での調査になることが予想されるため、対象施設の選定、研究協力者と調整を行い、早期に調査を開始できるよう進めていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)