外来で査定可能な頭頸部がんサバイバーの晩期有害事象と生活支障評価票の開発
Project/Area Number |
22K17476
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Okinawa Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
源河 朝治 沖縄県立看護大学, 看護学部, 助教 (70808576)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 頭頸部がん / 放射線療法 / 晩期有害事象 / がんサバイバー |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、外来で査定可能な頭頸部がんサバイバーの晩本研究は放射線療法後の頭頸部がんサバイバーの症状体験を分析し、晩期有害事象が日常生活へ与える支障を明らかにし、それらをもとに作成した日常生活評価票の信頼性と妥当性および臨床実用性の有無を明らかにする。期有害事象とその日常生活への支障を簡便に評価できる指標を開発することである。本評価票は、頭頸部がんサバイバーの晩期有害事象を早期に発見し、セルフケアを含めた患者教育と日常生活に対する看護支援に繋がる重要な指標の一つとして、外来から在宅まで活用できると考えている。
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Outline of Annual Research Achievements |
晩期有害事象に関連した日常生活上の支障の内容を明らかにするために、文献検討を行った。その結果、放射線療法後の頭頸部がんサバイバーは、晩期有害事象自体の苦痛に加え、不安やうつ、アルコール依存といった精神的支障や、アピアランスの変化によるボディイメージの混乱といった精神的側面の支障を体験していることが明らかになった。また、食習慣の変更や発語障害に伴う離職、人前での食事を控えるといった交友関係への影響、余暇活動の減少、収入の減少や継続的な医療費に関連した経済的な問題といった社会的側面の支障を体験していた。 文献検討の知見に基づき面接調査を行う予定であったが、新型コロナ感染症(以下、COVID-19)の影響で調査が実施できなかった。そのため、訪問看護ステーションに勤務するがん看護専門看護師に聞き取りを行った。その結果、口腔乾燥による口腔環境の悪化に伴う栄養状態の悪化や、不眠、交友関係の縮小に伴う孤立感によるアルコール摂取量の増加や開口障害の悪化といった心理社会的支障を経験していることが明らかになった。 また、オンライン上で公開されている頭頸部がんサバイバーの体験談の内容を収集した。その結果、味覚障害に伴う食欲減退、倦怠感や頸部から肩にかけての筋組織の線維化に伴う仕事や家事への支障といった内容を経験していることが明らかになった。 これらの知見から、放射線療法後の頭頸部がんサバイバーは、晩期有害事象に関連した日常生活上の支障として【食べたいものが食べられず食欲が湧かない】【倦怠感や肩甲部の痛みで生活がままならない】【人付き合いがなくなりうつや不安を抱えている】【歯牙の脱落で見た目が変わったことにショックを受ける】【食事や声の変化が原因で人と会いたくなくなる】【体力がもたず仕事が続けられない】【収入減少と医療費で経済的に厳しい】を有している状況であることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19により研究実施施設との調整が行えず、当初実施予定であった面接調査を行うことができなかった。また、COVID-19の蔓延による影響で、学内の講義・実習が、変更になり、資料作成、実習のための調整に時間が取られた。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の状況を見ながら、急ぎ面接調査を実施する。引き続きCOVID-19の影響を受けることが想定されるが、献検討と聞き取りにて支障の内容が明確化されてきたため、予定人数を見直しながら調査を行う。また、依頼の際に今後行う予定の調査についても同時に調整を行うことで事務的手続きの迅速化を図る。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)