Project/Area Number |
22K17512
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58070:Lifelong developmental nursing-related
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
藤本 綾子 関西医科大学, 看護学部, 助教 (90817024)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 睡眠 / 育児期 |
Outline of Research at the Start |
少子化や核家族化など育児環境における母親の孤立が指摘されている。そのため,妊娠中から出産・育児期におけるメンタルヘルス対策は喫緊の課題といえる。心身の健康や脳機能と密接に関連する睡眠の改善には, 睡眠改善に関する知識と睡眠に良好な行動 (以下,睡眠促進行動) を結びつけ, 習慣として獲得, 維持されていくことが重要である。 本研究では,妊娠中から育児期の母親を対象に, 知識と行動,習慣を結びつける仕組みを取り入れた睡眠改善支援プログラムツールを開発し,効果を検証する。本研究は地域母子保健活動における睡眠を切り口とした育児支援,妊娠中から出産・育児期のメンタルヘルス支援の一助になると考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,知識教育と自ら選択・設定した目標の自己調整からなる「妊婦向け睡眠支援プログラム」を基盤に,母親の生活リズムや就寝前の脳の興奮と子どもの睡眠問題に対する対処法を組み合わせ「育児期の母親向け睡眠支援プログラム」を開発することである。 研究初年度である2022年においては、1.妊婦向け睡眠支援プログラムの育児期の母親への応用(2022年度~2023年度)Phase 1として育児期の母親向け睡眠支援プログラム(チェックリスト)の提案を行うことを予定していた。内容は,妊婦向け睡眠支援プログラムを基本に,文献検討や出産後の母親に対する半構造的面接(実施済)からの追加・修正を行うこと,助産師,産婦人科医,睡眠研究・行動療法の専門家による検討と,プレテストであった。 本年度は,育児期の母親向け睡眠支援プログラムの提案に関連し,これまで国内外で発表されている「育児期の女性を対象とした睡眠改善アプローチ法」について文献検討を行った。「睡眠」,「介入or支援」,「産後or産褥」のキーワードを用いて検索し,該当する文献を抽出した。現在文献を精読中であるが,非薬物的介入である認知行動療法的プログラム,アロマセラピー,運動療法などを用いたアプローチを行い睡眠改善が試みられていることがわかった。 また,以前より継続している両親学級での睡眠教育を継続し,現在妊娠中および子育て期にある女性とそのパートナーのニーズを実際に聴取した。 今後は,これらの内容をもとにチェックリストの修正・追加を行い,多職種間での検討とプレテストを実施して育児期の母親向け睡眠支援プログラムの開発と検証を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究者が所属する教育機関は新型コロナウイルス感染症指定医療機関を有しており,2022年は職員の県外への移動・出張,学内での研修や会議が制限されている状況であった。そのため,多職種間でのチェックリストの検討やプレテストの実施が困難であり,研究計画に遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初に計画した育児期の母親向け睡眠支援プログラム(チェックリスト)の提案を行うこととする。具体的には、妊婦向け睡眠支援プログラムを基本に,文献検討や出産後の母親に対する半構造的面接(実施済)からの追加・修正を行い,助産師,産婦人科医,睡眠研究・行動療法の専門家による検討と,プレテストを行う。 2023年度は、新型コロナウイルスによる学内でのさまざまな制限も緩和されつつあり、感染状況に留意しながらではあるが,予定通り研究計画を遂行できると考える。
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