Project/Area Number |
22K17546
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | The Health Care Science Institute |
Principal Investigator |
頓所 つく実 公益財団法人医療科学研究所, 研究員育成委員会, 研究員 (80912021)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 職場環境改善 / 看護師 / 仕事のストレス / 生体指標 / 医療従事者 / 労働者 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、労働者(医療従事者)を対象に、参加型職場環境改善のクラスター無作為化比較試験を行い、そのストレス低減効果を生体指標によって評価・検証することである。労働者のストレス問題を打破するために、これまで看護師を対象に参加型職場環境改善介入の前後比較研究を行い、一部のストレス炎症マーカーが改善することを明らかにしたが、本研究では、よりエビデンスレベルの高いクラスター無作為化比較にて参加型職場環境改善の生体影響をより詳細に検証する。具体的には、唾液・血液から得られるストレス関連生体指標や調査票を用いて、医療従事者のストレス状況の把握、参加型職場環境改善の身体影響を客観的・主観的に調査する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、労働者、特に医療従事者を対象に、参加型職場環境改善のクラスター無作為化比較試験を行い、そのストレス低減効果を生体指標により評価・検証すること目的に開始した。具体的には、唾液や血液から得られるストレス関連生体指標や調査票を用いて、医療従事者のストレス状況の把握、ならびに参加型職場環境改善の身体への影響を客観的・主観的に調査する。本研究により、働きやすい職場環境が構築され、労働者がより健康に働くことができることを客観的・主観的に証明し、労働者に有効な組織的ストレス対策としての提言につなげる。 1年目は本研究の予備的な調査として、病院に勤務する看護師管理職者を対象に参加型職場環境改善を含む複合的な介入プログラムを行った。その介入プログラムの効果検証には、客観的指標として唾液中のコルチゾールならび唾液中のC反応性たんぱくを用い、主観的指標としては質問紙を用いて、一般背景、仕事のストレス・緩衝因子、睡眠健康度、抑うつ症状等を尋ねた。加えて、プログラム終了後に、プログラムの参加者へはプログラム参加に対するインタビューも行った。参加者の質問紙の回答についてはフィードバックを作成し、2023年4月に参加者に返却した。現在、生体指標として用いた唾液中のコルチゾールおよび唾液中のC反応性たんぱくを分析中である。2023年6月中には生体指標の結果を揃え、参加者にフィードバックを行うとともに、生体指標(唾液中のコルチゾールおよび唾液中のC反応性たんぱく)ならびに調査票・インタビューによる客観的・主観的な双方のデータ結果を精査し、本研究につなげる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初より、本研究の実施前に、研究協力施設(病院)の労働者の仕事のストレス状況や職場の状況を把握するために予備的な調査を実施予定であった。研究協力施設との調整により、1年目に予備的な介入調査を実施することができ、唾液中のコルチゾールならびC反応性たんぱく、仕事のストレス関連の調査データの収集を行った。質問紙の回答についてはフィードバックを作成し、参加者に返却済みである。生体指標は分析中であるが、2023年5月末には分析終了予定であるため、おおむね順調に進展している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
学会発表等も視野に入れ、予備的な調査のデータ分析や結果解釈を進める。その結果をもとに、参加者の属性、サンプルサイズ、生体指標、介入プログラム期間、評価タイミング等を再考し、必要に応じて、本研究を実施する前に2回目の予備的調査を行う。また、予備的調査を実施した施設での調査継続可否が未定のため、協議を継続するとともに、新たなフィールド開拓を行い、本研究につなげる。
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