Project/Area Number |
22K17568
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Reiwa Heath Sciences University |
Principal Investigator |
坪内 優太 令和健康科学大学, リハビリテーション学部, 助教 (90833773)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | がん治療関連骨減弱症 / 骨粗鬆症 / 骨粗鬆症治療薬 / 骨微細構造 / 電気刺激 / サルコペニア / リハビリテーション / 理学療法 / 運動療法 / 骨 |
Outline of Research at the Start |
卵巣摘出マウスにアロマターゼ阻害薬を投与し、骨微細構造と骨強度,さらには骨格筋量や筋組織への影響を示すことで、内分泌療法を受ける乳がん患者に生じる筋骨格系障害のメカニズムを明らかにする。さらに、運動療法と骨粗鬆症治療薬の協調効果を明らかにし、CTIBLおよびサルコペニアに対する有効な治療法の開発を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、乳がん患者の内分泌療法に伴い生じる骨粗鬆症 (がん治療関連骨減弱症:CTIBL) およびサルコペニアのメカニズムを明らかにする。また、両者に対し運動療法 と骨粗鬆症治療薬の併用療法による予防・治療効果を明確に示し、乳がん患者の生命予後と健康寿命の延伸を実現することである。そのために、①レトロゾール (アロマターゼ阻害薬) が骨微細構造や機械的強度,骨格筋量や筋内脂肪量にどのような影響を与えるのか、②運動療法と骨粗鬆症治療薬の協調効果により予防・治療が可能か、この2つの問いについて、卵巣摘出ラットを用いた基礎研究で明らかにする。 本研究では2つの実験を予定している。そのうちの1つとして既に開始しているものが、予防的効果を検討する実験である。卵巣摘出ラットを作成後にレトロゾール投与を実施し、アロマターゼ阻害薬由来CTIBLモデルラットを作成している。当初はトレッドミルによる運動療法およびゾレドロネートを用いた骨吸収抑制剤投与を行う予定であった。しかし、臨床応用を考えた際、高強度のトレッドミル運動は現実的ではなく、むしろベッドサイドでも実施が可能であるエルゴメーターや電気刺激療法が適しているのではないか考えた。そこで、ベルト電極式骨格筋電気刺激 (B-SES) を用い、反復した筋収縮により得られる筋肥大効果、また、それに伴う骨へのメカニカルストレスにより、サルコペニアとCTIBLの両者の予防を図る実験計画へ変更した。使用する骨吸収抑制剤についても、乳がん患者の骨転移に対する治療として用いられる抗RANKL抗体へ変更予定であるが、現在はまず、B-SES単独の予防効果を検討している段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、運動療法として使用する予定であったトレッドミルの不具合より、実験開始が遅延してしまったことに加え、臨床応用を見据えた場合に、トレッドミルでの検討が果たして妥当であるかどうかを再検討したことが原因となっている。また、使用する骨吸収抑制剤についても同様の理由で再検討を行なった。 また、2022年度からの所属先の変更に伴い、実験環境へのアクセス、エフォートが低下してしまったことも一因であるが、2024年度より両者ともに改善されたため、今後はスムーズに実験が遂行できると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床応用を見据えた研究方法へ変更し、具体的なスケジュールが定まった。B-SESによる予防的効果を検討した後の、骨吸収抑制剤との併用効果、さらには重症化したCTIBLに対する治療的効果の検討まで実験計画は整っており、既に大分大学の動物実験委員会の承認を得ている。 また、2024年度より再度所属が変更となり、実験環境へのアクセス、エフォートともに改善されたため、今後はスムーズに実験が遂行できると考えている。
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