Project/Area Number |
22K17571
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
山下 真司 北里大学, 医療系研究科, その他 (00906050)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | フレイル / アルゴリズム / ウェアラブルデバイス / 活動量 / リハビリテーション / 歩行速度 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、①ウェアラブル端末で得られた歩行速度等のモビリティデータを用いてフレイルの程度を判定するシステムを開発し、②このシステムの導入が地域在住者および心血管疾患患者のフレイルの程度の変化のモニタリング、ないしは有害事象発生の予測に有用であるか検証することを目的とする。ウェアラブル端末を用いたフレイル判定システムの有用性が明らかとなれば、健常高齢者のみならず、あらゆる疾病を保有した高齢者の歩行速度や活動量を保持するための強力なツールとして活用でき、新たな介護予防方策につながる可能性がある。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は主に3つの方面で当該研究の進捗を得ることができており,概ね順調に研究は進展していると思われる. ①昨年度に主要な結果が得られた地域在住高齢者8名を対象としたスマートフォンから得られる歩行速度データの経過観察に関しては,現在関連学会誌への掲載を目指して論文投稿中である. ②地域在住高齢者を対象に,実測したフレイルとスマートフォンを用いて測定可能なデータ(歩数,歩行速度等)を収集し,現在は収集したデータをもとに実測したフレイルとスマートフォンから得られた指標との関連性を検証している段階である.加えて,オンラインで対象者を募り,アンケートで推定したフレイルとスマートフォンから得られた歩数や歩行速度といったデータを活用し,フレイル判定アルゴリズムの作成と,作成したフレイル判定アルゴリズムの外的妥当性の検証も開始指定している.令和6年度には,得られた結果や判定アルゴリズムの有用性について見解をまとめ,報告の準備を行うことを予定している. ③今後作成されるフレイル判定アルゴリズムを用いてフレイルと判別された患者に対してリハビリテーションを行っていく際,リアルタイムで多人数の情報を整理し,必要なフィードバックを行う必要があると考えられる.この課題に対し,令和5年度ではNFC機能を有した既存のウェアラブルデバイスを用いて,多人数の身体活動量情報を管理し個々にフィードバックを行うことの有用性を示し,国際誌にその結果を報告した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該研究はおおむね順調に進展している.令和5年度はデータ収集とフレイル判定アルゴリズムの作成を主とした.データ収集については概ね予定通りの対象者数を確保することができている.フレイル判定アルゴリズムの作成に時間を要しているが,令和6年度には一定の見解が得られるものと思われる.合わせて,当該研究に関して副次的に検証している結果も国際誌にて報告することができており,開発されたフレイル判定アルゴリズムを社会実装するための準備も並行して進めることができている.
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度はフレイル判定アルゴリズムが開発され,社会実装へとフェーズを移していく予定である.そのために,ウェアラブルデバイスから得られたデータの傾向や特色の解析をアルゴリズム開発と並行して行っていき,スムーズに研究のフェーズを移行できるよう,準備を進めていく.一方,成果報告に関してはアルゴリズムを開発している企業や研究協力施設との連携のもとで,慎重に進めていく予定である.また,アルゴリズム開発や社会実装への遅延が生じた場合は,当該研究課題の延長を申請していく予定である.
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