Project/Area Number |
22K17582
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
松尾 萌美 西九州大学, リハビリテーション学部, 講師 (20909064)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 脳波 / 機械学習 / 注意機能 / 評価法 / ニューロサイエンス |
Outline of Research at the Start |
注意機能の低下は,交通事故の増加や仕事に集中できない等,様々な生活場面で支障をきたす.注意機能の障害はリハビリテーションを行う上で,介入の阻害因子にもなり得る.注意機能には様々な種類があり,その評価の難しさから,臨床現場で行われている机上検査は膨大な時間を要し,患者と検査者の負担になっている.しかしながら,注意機能を短時間かつ簡便に評価するための方法は未だ開発されていない.本研究では,短時間かつ簡便な注意機能の評価方法を開発することを目的として,Deep Learningの一種であるConvolutional Neural Networkに着目する.
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Outline of Annual Research Achievements |
注意機能が低下すると,日常生活に支障が生じる.ただし,手早く簡単に注意機能の評価手法はまだ開発されていない.したがって,我々は注意機能を簡単かつ迅速に評価する方法を模索している.なお,本研究は基礎データを収集することを目的としている.新しい注意機能評価法を開発するため,脳波計 (EEG)を使用して注意課題中の脳活動を計測する.今年度においては,研究目的を達成するために,まずは実験環境の整備を行った.さらに,基礎データの集積に力を入れて実験を遂行してきた.若年成人(15~30代)および高齢者(65歳以上)を対象としており,このうち,現段階で若年成人に対してのみ実験を実施した.ポータブルEEGデバイスを使用し注意課題中の脳活動を計測し,課題中の脳波出力レベルの違いを評価するためマンホイットニー のUテストを実施した.注意機能の低いグループと高いグループに分類し,群間比較を実施した.その結果,注意機能の高いグループは、左側頭葉と両側頭頂葉のデルタ波および右後頭葉のベータ波とガンマ波、さらい右前頭葉のシータ波と両前頭葉のアルファ波において有意に高いEEGパワーレベルを示したことが明らかになった.さらに,単純な注意課題においては安静時と比較しデルタ波とシータ波のパワー値が高値を示した.一方,複雑な注意課題においては安静時と比較しデルタ波,アルファ波,ベータ波,ガンマ波のパワー値が高値を示した.これらのように実験データが集まったため,結果をまとめ,論文を執筆した.現在はその論文を国際誌に投稿手続き中である.一方,被験者獲得の難しさにより高齢者に対してはまだ実験が行えていない.よって,次年度は被験者拡大も含めて研究を遂行していきたいと考える.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画に沿って研究遂行が行えているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後,これまでの実験で得られたデータを基に,別課題の実験を行い,着目すべき脳領域および周波数の同定を進める.さらに対象者群を増やし集積データを増やす.同時に,得られた結果をもとに論文を執筆し,国際誌への投稿も継続実施していく.
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