頭頸部癌化学放射線治療患者へのクラウド管理型嚥下リハビリテーション治療効果の検証
Project/Area Number |
22K17586
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
兼岡 麻子 東京大学, 医学部附属病院, 言語聴覚士 (40815106)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 頭頸部がん / 嚥下障害 / 嚥下造影検査 / リハビリテーション / アドヒアランス / 化学放射線療法 |
Outline of Research at the Start |
この研究では、嚥下障害(飲みこみの障害)用のトレーニングアプリを開発します。頭頸部癌に対する化学放射線療法の後遺症の一つに嚥下障害があります。治療を受ける患者さんは嚥下障害を予防するためのエクササイズを行っています。私たちは、これまでエクササイズをハンドブックにまとめ、患者さんのトレーニングを支援してきました。今回の研究では、まずハンドブックの内容を最新の知見をもとに見直します。次に、ハンドブックの内容をもとに、スマートフォン上で作動するトレーニングアプリを作成します。最後に、ハンドブックに比べてトレーニングアプリを使った方が、患者さんがエクササイズを続けやすいかどうかを検証します。
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Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部癌への化学放射線療法に伴う嚥下障害に対する予防的リハビリテーションは,一定の効果が示されている一方,患者アドヒアランスの低さが課題である.今年度は,患者の行動変容を促す手法(Behavior change techniques, BCT)を取り入れたリハビリテーションハンドブックを作成し,その導入による患者アドヒアランスの向上度を検証した. 対象は,頭頸部癌に対し根治的化学・放射線療法を完遂した患者.そのうち,ハンドブックを用いてリハビリテーションを行った患者を導入群, ハンドブック導入前にリハビリテーションを行った患者を対照群とした.患者にはエクササイズの実施状況を毎回記録するよう求めた。その記録を元に実施率(自主トレーニング実施回数/全自主トレーニングセッション数)を算出し,実施率が80 %以上であった患者を高アドヒアランスとした.対象は30名で、導入群15名,対照群15名となった.高アドヒアランスは導入群で4名(26.7%),対照群では7名(46.7%)で,両群に有意差はなかった.治療終了時の口腔粘膜炎グレードは導入群で有意に高く,口腔粘膜炎は重度であった.放射線性皮膚炎グレード,PASスコア,摂食・嚥下能力のグレード,および摂食状況のレベルは両群に差はなかった.本ハンドブックの導入は,自主トレーニング実施率の向上にはつながらなかった.ただし,導入群は対照群に比して自主トレーニング遂行の阻害要因が対照群よりも重度であったにもかかわらず,対照群と同程度に自主トレーニングを継続できていた.つまり,BCTを用いたハンドブックの使用は,患者の意欲維持および自主トレーニングの継続に寄与する可能性が示唆された.以上の結果を国内学会で報告し、論文にまとめた。現在、査読を終えており、掲載準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は予防的リハビリテーションプログラムの妥当性、実行可能性を検証した。結果はハンドブックのアドヒアランス向上に寄与する可能性を示しており、次年度以降も本研究を継続する基盤が整った。また、すでに予防的リハビリテーションプログラムのアプリ化を行った米国の言語聴覚士とも打合せを行い情報交換をすることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、予防的リハビリテーションプログラムのクラウド化を進める。まず、リハビリテーションプログラムのクラウドサービスを展開する企業と打合せ、プログラムの動画作成作業を進める。次に、当院の個人情報管理部門とも協議の上、倫理審査を受けた後に、本プログラムのクラウド化を導入する。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)