Project/Area Number |
22K17597
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Akita University (2023) Seirei Christopher University (2022) |
Principal Investigator |
冨澤 涼子 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (70848358)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | リカバリー / SNS / mHealth / 統合失調症 / 共同創造 / 地域生活 / 当事者 / 家族 / HHealth |
Outline of Research at the Start |
地域で生活する統合失調症をもつ当事者や家族、専門家が利用できるSNS支援モデルを開発することを目的とする。当事者、家族、専門家が各々の視点を活かしてともに学び合える場を作り上げることで、当事者や家族のリカバリーを支援できると考える。具体的には、リカバリーストーリーの共有などリカバリーに焦点を当てた当事者主体のセッションの開催、ケアラーとしての体験談やリカバリーストーリーの共有、専門家による当事者や家族向けのオンラインセミナーの定期的な開催などを予定している。最終的には、居住地に関わらず誰もがオンライン上にてリカバリー志向の支援を得て、生活の質や満足度を高めることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
「当事者、家族、専門家が、これからの生活をより豊かにするための知恵や工夫をともに学びあえる場」を理念として掲げ、初年次に引き続き、当事者、家族、専門家が参加できるオンラインサービスを企画運営した。具体的には、当事者との対話を基軸にリカバリーを語り学びあう会、自分自身の専門家を目指すWellness Recovery Action Plan(WRAP)、ピアサポートの未来を語る会、当事者が体験から得た経験知を語り共有するリカバリーストーリー&交流会を実施した。また、アンケート結果から、リカバリー指向のオンライン介入で得た経験を当事者、家族の視点で質的に分析し、論文として投稿した。 次に、当事者、家族、専門家のためのリカバリー指向のオンライン介入の受容性、安全性、実現可能性、および、臨床的有効性をユーザー体験に基づき形成的に評価するために、アンケート及びインタビュー調査を実施した。その結果に基づき、3年次は内容面に変更を加え、SNSの利点を活かしたオンライン介入の最適な形を模索し、明らかにする予定である。 また、統合失調症にまつわる偏見や内なる偏見を少しでも解消するために、統合失調症当事者や家族、地域住民に向けて、リカバリー指向のメッセージをSNSやホームページを駆使して広く発信していく必要性もニーズとして挙げられた。そのため、リカバリー指向の当事者目線の体験談を募集し、必要な人に、必要なタイミングで、必要な情報が届くようなシステムを構築することを目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年次には、初年次に行ったリカバリー指向のオンライン介入を継続するとともに、どのような気づきや学びを得ていたのか、アンケート調査の結果を質的に分析することができた。さらに、リカバリー指向のオンライン介入の受容性、安全性、実現可能性、および、臨床的有効性をユーザー体験に基づき形成的に評価するために、アンケート、およびインタビュー調査を実施できた。その分析結果より、3年次に改善する方向性を見出すことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2年次には、リカバリー指向のオンライン介入の受容性、安全性、実現可能性、および、臨床的有効性に関する形成的評価の分析結果から改善点が見出された。3年次はその改善点に基づき、当事者、家族、専門家が日常的に学びあうことができるようSNS機能をより駆使した最適な形を明らかにしていく。さらに、その効果について当事者、家族の視点から質的に明らかにしていく。 さらに、統合失調症に対する社会の偏見を少しでも解消できるように、リカバリー指向のメッセージをSNSやホームページを駆使して広く伝えていく。そのため、当事者や家族からリカバリー指向の体験談を募集し、当事者の経験知を広く発信できる機能を有する場を目指す。
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