Project/Area Number |
22K17633
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
時田 諒 札幌医科大学, 保健医療学部, 研究員 (90896101)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
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Keywords | 肩腱板断裂 / 肩甲骨 / 相同モデル |
Outline of Research at the Start |
肩腱板断裂と肩甲骨部分形状の関連性が広く議論されているが、十分なコンセンサスは得られていない。近年、形状データの標準化を行う「相同モデル」という手法が考案され、対象物の全体形状を包括的に統計処理することが可能となった。全体形状を包括的に解析することにより、「リスク要因となる骨形態を他の骨形態が代償している」あるいは「複数の骨形態のリスク要因が重なることで発症している」という仮説が考えられる。この仮説を検証することで、従来にはない新たな視点から肩腱板断裂の発生メカニズムを明らかに出来ると考えている。本研究の目的は、肩腱板断裂における肩甲骨全体形状の形態学的特徴を明らかにすることである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は肩甲骨の形態解析に相同モデルを応用し、肩腱板断裂における肩甲骨全体形状の形態学的特徴を明らかにすることである。この目的を達成するため最終的に600名程度の肩甲骨を相同モデル化し、主成分分析等の統計手法を用いて解析を行う計画である。 本年度は肩甲骨に相同モデルを応用する際の信頼性や妥当性の検討を行い、現時点で保有しているデータの解析を実施した。これらのデータをまとめ、第50回日本肩関節学会やOrthopaedic research society 2024 Annual meetingにて発表を行い、国内外の研究者から様々な意見を頂戴した。 また当該研究の関わる研究成果を日本臨床バイオメカニクス学会誌へ投稿した。本論文によって従来体表から推測されていた肩甲骨関節窩の傾きに30度程度の個体差が存在することが明らかとなり、骨形態の多様性を考慮した評価方法が必要であることを示した。この研究成果は同学会において高く評価され、優秀論文賞を受賞した。 現時点で必要症例数の7割程度の解析を終えており、次年度は追加データの蓄積や解析を実施し、学会発表や論文化を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
年度内に解析作業を終える予定であったが、研究データのさらなる蓄積に必要なソフトウェアを年度内に購入できず、追加データを収集に遅れが生じているため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は追加データを蓄積し、学会発表や論文化により研究データを公表する予定である。
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