Project/Area Number |
22K17660
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
石川 愛子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10348774)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
|
Keywords | 末梢性磁気刺激 / 慢性腰痛 / 反復末梢性磁気刺激 |
Outline of Research at the Start |
成人慢性腰痛患者を対象とし,反復末梢性磁気刺激(repetitive peripheral nerve magnetic stimulation:rPMS)装置を用いて,腰部rPMS刺激を行う.刺激条件決定のため3名を対象とした予備試験を行なったのち,本試験を行う予定である.本試験は20名を対象としたクロスオーバー試験とし,rPMS刺激群と対照群(擬似刺激または設定困難であれば電気刺激等を想定)の試験をwash out期間を挟み施行する.刺激は両群で週2回×2週(合計4回)を予定している. rPMSの有効性とその程度を確認後,既存のエビデンスのある運動療法と組み合わせた治療プロトコルを作成する.
|
Outline of Annual Research Achievements |
rPMSは非侵襲的・無痛で,深部神経・筋に対しても,衣類の上からでも刺激が可能であるなどの長所があり,疼痛患者が受け入れ易く,これからの疼痛診療の一手段として期待される.しかし,この分野ではrPMSの治療報告はまだ限定的であり,慢性腰痛に関してもrPMSの有効性に関するエビデンスは不足している.そのため本研究は、近年疼痛への治療効果が報告されている(Beaulieu LD et al., 2015, Neurophysiol Clin)手法である反復末梢性磁気刺激(repetitive peripheral nerve magnetic stimulation: rPMS)の慢性腰痛への有効性を明らかにすることを目的に計画した. 本研究は試験機器として使用する磁気刺激装置rPMS装置(Pathleader, IFG株式会社)が,検査機器承認はあるが治療機器承認がなされておらず,適応外使用としての研究となるため特定臨床研究として臨床研究審査委員会への申請が必要であった.令和4年度は本学で特定臨床研究として本研究を実施するため本学の臨床研究審査委員会への申請および実際の審査を受けるための各段階の事前レビュー対応に長期間を要した. 本学臨床研究推進センターの複数部門にコンサルトして特定臨床研究に足る研究環境を再考し,研究プロトコルを複数回に渡り修正検討し,評価におけるデータ収集環境(タブレット環境)を整備するに留まった. また,並行して日本PMS(末梢磁気刺激)研究会主催の第1回PMS(末梢磁気刺激)研究会、PeMas(Peripheral Nerve Magnetic Stimulation)研究会主催の第7回PeMas研究会に参加してrPMSに関する知見を得て本研究のデザイン再考に役立てた.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
先行研究をもとに研究計画を立てたが,試験機器とした磁気刺激装置rPMS装置(Pathleader, IFG株式会社)は検査機器承認はあるが治療機器承認がなされておらず,適応外使用としての研究となるため特定臨床研究として臨床研究審査委員会への申請が必要であった. 特定臨床研究の審査は通常の倫理委員会審査よりも過程が多く,申請後各段階のレビューに長時間を要した.また、多数の指摘を受け,研究デザインをはじめ当初の研究計画の変更が必要であったが,そもそも計画段階で特定臨床研究に相当することに関する認識がなかったため審査期間の想定がなく,計画に比して実際の進捗が遅れてしまった.
|
Strategy for Future Research Activity |
研究計画時は先行研究を参考に,3名を対象とした簡易な予備試験のあと本試験としてクロスオーバー試験を予定していたが,使用予定の試験機器rPMS装置(Pathleader, IFG株式会社)は慢性腰痛患者への応用実績が乏しくかつ慢性腰痛への治療目的での使用は本試験機器においては適応外使用となるため,ランダム化比較試験の前段階として,まず単群での探索的試験を詳細に行うこととした.臨床研究審査委員会の承認が得られ次第エントリー開始の予定である.
|