| Project/Area Number |
22K17680
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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| Research Institution | Ritsumeikan University (2023-2024) Waseda University (2022) |
Principal Investigator |
井上 和哉 立命館大学, 人間科学研究科, 助教 (60880383)
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| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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| Keywords | イップス / 認知行動療法 / アクセプタンス&コミットメント・セラピー / スポーツ / 体験の回避 / 質的研究 / 野球 |
| Outline of Research at the Start |
イップスは、スポーツパフォーマンスにおける微細運動技能の実行に影響を及ぼす心理、神経筋の障害であり、思い通りのパフォーマンスが出来なくなる症状を指す。
本研究では、スポーツ競技者におけるイップスの維持要因を明確化し、イップスに対する有効な介入法の確立を目的とする。具体的には、①イップスの維持要因を整理および介入モデルの作成、②イップスの維持要因に関する多面的尺度の開発、③イップスに対する認知行動療法の効果検証(ランダム化比較試験)の3つの研究を行い、イップスに対する効果的な心理的支援プログラムの確立を目指す。
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| Outline of Annual Research Achievements |
2024年度については、テニスのグリップイップスを抱える選手1名(女性)に対して、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)による介入を行い、その効果検証を実施した。介入は計7回であった。具体的には、①機能分析による整理(イップスが生じるきっかけ、場面、状況、イップスに対してどのような対処方略を用いているか、イップスを維持させている要因、対処方略の短期的・長期的結果の検討など)、②体験の回避(感情や思考の抑制、回避)、③認知的フュージョン(思考へのとらわれ)、④思考ではなく“今、この瞬間”に注意を向けてプレーをするといった介入を行った。 その結果、体験の回避や認知的フュージョンに関する質問紙の得点が減少し、今、この瞬間への注意に関する得点が増加、イップス症状の改善が見られた(競技パフォーマンス、競技の楽しさ、攻めるプレーの得点の増加など)。さらに、当該選手のACT前後の競技動画から、ACT介入後にはフットワークが軽くなり、足が動き、膝を曲げ、余裕が出ていること、ラケットをより振り抜くことができ、力強い球を打てていることなどが確認された。 国内外においてイップスに対するACTの効果検証の事例はほとんど存在しないため、本研究結果の社会的意義は大きい。また、イップスの改善に向けて、「体験の回避」「認知的フュージョン」「今、この瞬間への注意」のプロセスに着目することの重要性が示された。さらに、本研究知見は、イップスの治療プログラムを構成するうえでも非常に重要な示唆をもたらした。 本研究成果は、日本認知・行動療法学会第50回大会のシンポジウムにおける話題提供として発表を行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
イップスに対するACTの介入効果の検証について、先行研究がほとんどない状況で、実際に実施できた点は、非常に意義があり、本研究課題を大きく推し進めたと判断したため
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| Strategy for Future Research Activity |
2025年度は、2024年度の実施したイップスに対するアクセプタンス&コミットメント・セラピー:ACTの事例論文の投稿を行う(8月まで)。さらに、イップスに対すACTのシングルケースデザイン(5名程度)による効果検証を実施する。具体的には、7月中に倫理書類を提出し、8月~12月に介入およびデータ収集を行う。2026年2月に研究成果を国際学会のポスター発表に申請し、2026年度中に論文化の実施を行う。
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