Project/Area Number |
22K17685
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
九鬼 靖太 大阪経済大学, 人間科学部, 准教授 (00843559)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 子ども / 疾走能力 / コーチング / ミニハードル / 疾走動作 / ミニハードル走 |
Outline of Research at the Start |
これまで,子どもにおける望ましい疾走動作は明らかにされているが,望ましい疾走動作を獲得させるための指導法に関する研究は不十分である.そのため,エビデンスに もとづき,誰でも・簡単に疾走動作を指導できる手段が求められている.そこで本研究課題では,小学校高学年の児童を対象に,ミニハードルを用いた疾走動作の指導法の確立を目指すために,以下の目的を設定した. (1)ミニハードル走と通常走の疾走動作を比較し、適切なハードル設置間隔を検討する。 (2)ミニハードル走の即時的・中期的な効果を明らかにし、指導プログラムを作成する。 (3)作成された指導プログラムの有効性を、小学校の体育授業において検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の研究では、ミニハードルが小学生高学年児童の疾走速度およびピッチ・ストライドに及ぼす影響を明らかにするために実験を行った。そして、2023年度では、その実験結果を分析するとともに、発表するための準備を行った。なお、本実験は16名の小学生を対象に行われ、通常の疾走時のストライドを80%、90%、100%制限するような3条件に設定したミニハードルのコースを用いて、全力疾走を行わせました。 分析の結果、疾走速度においては90%条件が最も高く、次いで100%条件、80%条件の順となまった。なお、いずれも通常疾走時よりは、有意に疾走速度が低かった。一方、ピッチは、80%条件で最も高くなり、ストライドは、80%条件で最も小さくなった。この結果から、100%条件では、単にピッチの低下に伴い疾走速度が低下するだけであり、固有のストライド長の100%の幅でミニハードルを置いて疾走する練習は、疾走能力の改善には効果的ではないと考えられた。 さらに、80%条件ではストライドが大きく低下し、疾走のリズムが変わることが観察された。ストライドが低下するということは、相対的にピッチが高まる可能性を示唆しており、80%条件の練習はピッチの向上に有効である可能性が示唆された。ただし、ストライドの大幅な低下は疾走動作の変化につながる可能性があり、練習の際には注意が必要であると考えられる。一方、90%条件は疾走速度が通常疾走と比べて低下するものの、その低下は他の条件よりも小さかった。 これらの結果は、短距離走の練習において、ミニハードルを用いる際の効果的な条件設定に関する新たな知見を提供できると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在の進捗状況は、「やや遅れている」と評価できる。2年目の2023年度では、1つ目の研究の分析とまとめ、および2つ目の実験の実施を目標としていた。上述の通り、1つ目の研究における分析とまとめは実施することができたが、2つ目の研究の実施は行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究では、2つ目の研究における実験を実施するとともに、並行して分析とまとめを行う。分析方法は、1つ目の研究と類似しているため、大きな問題はないと考えている。また、適宜、データがまとまってから論文としての発表、及び学会発表を進めていく予定にしている。
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