車いすアスリートの脳振盪による眼球運動障害に対する定量的評価方法の確立
Project/Area Number |
22K17705
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | National Agency for the Advancement of Sports and Health |
Principal Investigator |
笹代 純平 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ医学・研究部, 専門職 (20758221)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 脳振盪 / 眼球運動 / パラスポーツ / アイトラッキング / 障がい者スポーツ |
Outline of Research at the Start |
本研究は,アイトラッキングが車いすアスリートの脳振盪の評価として有効であるかを明らかにし,車いすアスリートのための新たな脳振盪の評価ツールとすることを目的としている.本研究によって,車いすアスリートの脳振盪やその後の回復過程の定量的評価が可能となることで,パラスポーツに参加するアスリートの安全が守られ,ひいては障がい者のスポーツ参加機会の拡大や健康増進につながることが期待される.
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は2年間の助成期間の2年目であり、まずアイトラッカーを用いた眼球運動測定のシステムづくりに取り組んだ。測定プロトコルの立案から測定・分析に至るまで完全に1から作り上げる必要があったため、機器自体の性能・仕様の限界やキャリブレーションの方法、測定結果の解釈等で業者や研究協力者との打ち合わせややり取りに多大な時間を取られた。最終的に予備実験として、基本的な円運動の測定を10数名の健常者に対して実施した。実際の測定結果については対象間でのばらつきが大きく、現在その解釈について研究協力者とともに検討をしながら測定プロトコルの確立に向けて進めている。近年、ヘッドマウントタイプのアイトラッカーも出始めておりスポーツの現場における簡便な測定に用いられ始めている。今後はこれらの既製品と本研究において開発中のシステムとの妥当性等についても併せて検討していく。 研究の途中経過については、第3回日本パラスポーツトレーナー学会において、パラアスリートの脳振盪対策の取り組みに関して、先行研究のレビューと最新の動向、今後の研究の方向性についてシンポジストとして講演を行った。 今後は補助事業期間延長申請を行い、測定の完了と学会発表や論文投稿によって成果報告を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前述の通り、測定プロトコルの立案から測定・分析に至るまで完全に1から作り上げる必要があったため、機器自体の性能・仕様の限界やキャリブレーションの方法、測定結果の解釈等で業者や研究協力者との打ち合わせややり取りに多大な時間を取られたことが遅延の要因である。しかしながら、予備実験として基本的な円運動の測定を10数名の健常者に対して実施することができた。現在その解釈について研究協力者とともに検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在開発中の測定システムによる測定結果の信頼性をみるために、まずはさらに多くの対象に対して複数回の測定を行っていく予定である。対象者については100名規模で集められる見込みがあるため、次年度で大きく研究が進展することが期待される。妥当性についてはヘッドマウントタイプの既製品を新たに購入し、本研究のシステムの結果の関連をみることで検討していく。これらのデータを学術大会や学術誌にて発表していく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)