Project/Area Number |
22K17717
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
松本 賢太 東京理科大学, 工学部機械工学科, 助教 (50843364)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | シナジー / 振動デバイス / モーションキャプチャ / 運動教示 / 野球 / サッカー / 滑らかさ / 振動 / FPGA / リズム運動 |
Outline of Research at the Start |
昭和60年頃に比べ子どもの体力・運動能力は低下しています。子どもの運動能力低下の背景には,「身体を操る能力」,すなわち,「身体の制御の問題」があると考えられるます。本研究では、運動制御に関わる「シナジー」という神経生理学の知見とトレーニング理論とを結びつけ、巧みなシナジーを獲得する方法を明らかにしていきます。具体的には、運動の滑らかさに着目し,滑らかな動作を振動の強弱で教示する事で、シナジーがどのように変化するのかを実験的に明らかにしていきます。また、熟練者の運動の滑らかな動作を教示することで、シナジーにどのような変容を及ぼすかを明らかにし、効果的な運動学習法を提案していきます。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度作成した振動デバイス(以後,本装置と呼称)の改良および運動教示実験を実施した.具体的には,装置の課題であった重量に関して,低消費電力のマイクロコンピュータおよびボタン電池を使用することで,軽量化をした.運動教示実験に関して,野球投動作に関する先行研究から,熟練者と非熟練者の違いである「投球軸」に着目し,その教示を試みた.具体的には,本装置を頭部に着用し,投球動作における最大外旋からリリースの挙動を連続して実施する課題を行い,課題中に軸のブレが生じた際に本装置における振動アクチュエータが振動し,軸のブレをフィードバックする.そして,課題前後の投球の違いを比較することで教示効果を検証した.その結果,被験者によっては課題中における振動によるフィードバックに対して,適切な動作の改善が行えず,教示効果が得られなかった.特に,本課題は連続した動作を伴うため,被験者の体力によっては教示効果が得られる前に実験を終えてしまうなどの課題も見られた.また,教示効果が見られた被験者に関して,被験者によってその教示効果が異なるなどの課題が得られた.今後は,①デバイスの回路が断線する②課題中に本装置の着用位置がずれる,などの課題もあり,①については表面実装基板に変更する,②については装置のフレームや着用位置を変更するなど,デバイスの改良も必要となる.また,本装置のフィードバック量である振動の大きさや,タイミング,デバイスの装着位置など,適正なフィードバック方法を検討し,本課題の目的である運動の滑らかさの教示を実施していく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
デバイスの改良に時間を要したことに加え,本実験は被験者に装置を装着する介入型の研究であるため,新型コロナウイルス感染症への配慮のため実験が遅れ,本研究の進捗状況はやや遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
今度は装置の改良とともに,フォードバック量である振動の強度,タイミング,またデバイスの装着位置を検討し,運動教示効果を検討していく.
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