Project/Area Number |
22K17732
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
水野 沙洸 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 助教 (20942709)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 血管内皮機能 / 血圧 / 有酸素性運動 / 血流パターン / 血流依存性血管拡張反応 / 血流制限下の運動 / レジスタンス運動 |
Outline of Research at the Start |
血流制限下の運動は,低負荷を用いた場合であっても,骨格筋の肥大や有酸素性運動能力の向上など優れた効果がみられることが示されている.しかし,近年では,運動時の血流制限に起因した代謝産物の蓄積により,筋代謝受容器反射を介した顕著な昇圧応答が,心血管に関わる有害事象につながる可能性も指摘されている.本研究では,血流制限下の運動に伴う血管内皮機能の低下は,昇圧応答に起因した血流パターンの変化が関わり,その変化は運動様式や性差,加齢の影響を受けるとの仮説を立て,検討を進める.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,血流制限下の運動終了後にみられる血管機能の低下を軽減する方策を提案することである.本年度は,血管内皮機能の低下に関与する酸化ストレスならびに血流パターンに着目して2つの研究課題を遂行した. 1つ目の研究課題では,慢性的な抗酸化物質の摂取が血管機能に及ぼす影響の検討を進めた.本研究では,健康な成人男性11名を対象に,抗酸化物質あるいはプラセボを摂取する2条件をダブルブラインドにて実施した.なお,条件間にはウォッシュアウト期間として4週間を設けるクロスオーバーデザインを用いた.抗酸化物質・プラセボ摂取期間の前後にて,血中の酸化ストレス動態ならびに上腕動脈における血流依存性血管拡張反応を評価した.現在も解析を進めている段階にあるが,得られた一部の結果から,血管機能の低下を抑制するための基礎的な知見を得ることができた. 2つ目の研究課題では,様式の異なる血流制限下の運動が血管機能に及ぼす影響の検討を進めた.本研究は現在も進行中であり,事前測定を実施している段階にある.本研究では,健康な成人男女を対象に,様式の異なる血流制限下の運動中の血流動態ならびに運動前後における血管機能の変化を明らかにすることを目的としている.本研究の遂行により,血流動態と血管機能の関係性を明らかにすることができれば,安全で効果的な運動プロトコルの策定に貢献する知見につながる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
血管内皮機能の低下の予防に資する具体的な方策の検討を進め,有用性の高い知見を見出すことができたため.
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は,血管内皮機能の低下を予防するための具体的な方策について,2つの要因に着目して検討を進めた.今後は,これらの結果を踏まえた上で,性差や加齢の影響も検討することで,現場における実践・実装(臨床での応用,緻密な運動処方ガイドラインの作成など)に貢献する知見を見出したい.
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