Project/Area Number |
22K17736
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
秋葉 茂季 国士舘大学, 体育学部, 講師 (30708300)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | スポーツカウンセリング / 身体化 / 言語化 |
Outline of Research at the Start |
SpCでは,Athが競技中の動作など身体に関わる問題を主訴とすることが多く,相談経過の中で身体の語りがAthの内的世界とつながるための窓口となり問題の理解や解決の手がかりとなる.SpCが競技力向上や心理的成熟につながることは報告されているものの,競技場面での身体の体験的身体を相談の中で言語化することが効果につながる機序は明らかにされていない.本研究では以下二つの下位課題から,SpCにおいて体験的身体を言語化することが競技力向上や心理的成熟につながる効果機序を説明することを目的とする. 1)一般臨床における身体症状とAthの体験的身体の相違について 2)Athにおける体験的身体と言語化の関係について
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度では、SpC実践によるデータの収集とSpC実践資料を事例検討会及び研究会にて発表し研究資料としてまとめることができた。 SpC実践によるデータ収集については滞りなく実施することができた。終結したSpC事例は5件であったが、継続しているSpCも含めれば11ケースのSpC資料を得ることができている。来年度以降も継続的に資料を増やすことを目指す。 研究資料のまとめについては、まずは事例検討会においてSpC実践におけるアスリートの心理的成熟過程と体験的身体の質的変化、カウンセラーによる心理力動的関わりによる影響について統合的に検討を試みた。事例検討会については、国士舘大学大学院臨床スポーツ心理学研究会として年度中1回実施することができた。本会では日本における臨床スポーツ心理学の第一人者である中込四郎氏(筑波大学名誉教授)を招聘し、事例を検討していただくとともに研究資料の分析について意見をいただいた。その結果、SpCにおけるアスリートの身体の語りについて,以下の3つの分類が示された.いずれも「心(意識・無意識)」と物質的な「体」と競技中にアスリートがイメージとして体験されている「身体」が複雑に関係しながら訴えとして表現されていることがわかった.1)意識的に体を動かそうとする体験(分離・分散)、2)身体に体を動かされる体験、3)直接的に競技中のプレーや動きに関連しない身体的な訴え。また、その分類に基けば体験的身体はSpCの進行に伴い質的に変化することが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、SpC実践によるデータの収集とSpC実践資料を事例検討会及び研究会にて発表し研究資料としてまとめることができた。これは当初の予定以上に進んでいるものではないが概ね順調に研究が遂行できていることになる。当初の計画通りでデータが取得できた背景には国士舘大学にスポーツカウンセリングルームが開設できたことが大きい。SpCデータを取得するための基盤としてスポーツカウンセリングルームが機能したためデータの取得ができた。さらに、研究資料のまとめについては、昨年度まで本大学で特任教授として勤務されていた中込四郎筑波大学名誉教授が招聘できたことにより研究制度の高い分析ができたと言える。来年度においても研究会・事例検討会の開催においてご尽力いただける約束を得ているため継続して実施していきたいと考える。 これらのことにより、今年度の研究は計画通りに遂行することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度については、本年度中と同様にSpC実践によるデータの収集とSpC実践資料を事例検討会及び研究会にて発表し研究資料としてまとめることを継続する。特に、研究会・事例検討会の開催については今年度同様に筑波大学名誉教授である中込四郎先生にご協力いただけることで約束が得られている。また、2022年度中にまとめた研究成果については、the 28th Annual Congress of the European College of Sport Science in ParisにてClassification of somatic body narratives in athletesとして発表する予定である。発表にて得られた意見をもとに2023年度ではさらに研究の内容を深める予定である。
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