運動による動脈硬化度の低下機序に血管作動性物質:salusinが及ぼす影響
Project/Area Number |
22K17741
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
藤江 隼平 立命館大学, スポーツ健康科学部, 助教 (80882844)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | salusin / 動脈硬化 / 有酸素性トレーニング / 肥満 / sausin / TOR2A |
Outline of Research at the Start |
本研究は、肥満者における有酸素性トレーニングが動脈硬化度を低下させる機序にsalusinが関与するか否か解明する。 そのために、有酸素性トレーニングによる血中salusin-αおよびβ濃度変動の分泌組織を同定する。また、有酸素性トレーニングによる動脈硬化改善効果に対するsalusin-αおよびβの分泌変動の分子機序を解明する。さらに、ヒトへの応用として、肥満者の有酸素性トレーニングによる血中salusin-αおよびβ濃度の変動が動脈硬化改善効果に関与するか否かを解明する。本研究成果により、salusin分泌の変動を標的とした動脈硬化に対する新規運動プログラムの開発への応用が期待できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、肥満による動脈硬化度の増加を有酸素性トレーニングが低下させる機序に、血管作動性物質:salusin-αおよびβの分泌変動が及ぼす影響を解明することを目的としている。今年度は、動物試験として、肥満誘発性動脈硬化性疾患モデル動物(ApoE 遺伝子欠損[KO]マウス)を対象に、有酸素性トレーニングによるsalusin-αおよびβの分泌変動が動脈血管内腔の脂肪沈着の減少を介した動脈硬化度の低下に及ぼす機序を検討した。8週齢のApoE KOマウスをそれぞれトレーニング群・コントロール群に分割し、健常対照マウス(C57BL/6Jマウス)をWT群とした。16週間の介入後、動脈血管の脂肪沈着はOil Red O染色法、動脈血管の内皮機能はミオグラフ法、動脈組織中salusin-αおよびβタンパク発現はwestern blot法、動脈組織中ICAM-1およびVCAM-1のmRNA発現はreal-time RT-PCR法、動脈組織中IL-6およびTNF-αは免疫染色法を用いて検討した。その結果、肥満により動脈組織中の脂肪沈着は増大するが、有酸素性トレーニングをすることによって低下改善することが示された。加えて、血管内皮機能大は肥満により低下したが、有酸素性トレーニングをすることにより増加改善した。さらに、肥満の発症や有酸素性トレーニングの実施により、動脈組織中salusin-αやβタンパク発現は変動する可能性のある結果が現在得られている。また、その変動には血管内皮細胞の接着因子や炎症性サイトカインの変動が関連していることも確認し、分子機序の一部が解明された。次年度以降で、ヒト試験に移行し、肥満者の有酸素性トレーニングによる血中salusin-αおよびβ濃度の変動が動脈硬化改善効果に関与するか否かを検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物実験は長期飼育が必要であるが、既に肥満誘発性動脈硬化性疾患モデル動物の作成は済んでおり、動脈組成期中salusin-αやβタンパク発現やその分子機序も検討できている。 次年度以降は、ヒト試験に応用して検討を行う予定であるため,順調に研究は進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
肥満や運動によって血管組織中のsalusin-αやβタンパク発現が変動する可能性やその分子機序は現在確認できているが、ヒト試験への応用は検討できていない。そこで、ヒト実験において、肥満者を対象に、肥満や運動による血中salusin-αやβの変動が動脈硬化度に及ぼす影響の検討を行う予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(37 results)
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[Journal Article] Role of adropin in arterial stiffening associated with obesity and type 2 diabetes2022
Author(s)
Jurrissen TJ、Ramirez-Perez FI、Cabral-Amador FJ、Soares RN、Pettit-Mee RJ、Betancourt-Cortes EE、McMillan NJ、Sharma N、Rocha HNM、Fujie S、Morales-Quinones M、Lazo-Fernandez Y、Butler AA、Banerjee S、Sacks HS、Ibdah JA、Parks EJ、Rector RS、Manrique-Acevedo C、Martinez-Lemus LA、Padilla J
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Journal Title
American Journal of Physiology-Heart and Circulatory Physiology
Volume: 323
Issue: 5
Pages: H879-H891
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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