Project/Area Number |
22K17757
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松橋 拓努 東北大学, 情報科学研究科, 特任研究員 (20913320)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 主体的学習 / 運動学習 / アクティブラーニング / 探求学習 / パフォーマンスモニタリング / 達成感 / 主体性 / 脳波 / 行動モニタリング |
Outline of Research at the Start |
近年、自ら学ぶ力・アクティブラーニングという用語に象徴される主体的に学ぶ態度を重視する教育観が、運動学習場面にも浸透している。本研究では、運動技能獲得場面において、どれぐらい主体性をもって学習に取り組めたかを定量化する手法の開発を目指す。当該目標を達成するため、ヒト前頭脳波活動に由来する脳バイオマーカをターゲットとする。特に、運動スキル獲得スピードを予測する脳波成分に着目する。本研究で得られる成果は、将来的に個人に最適化された運動スキル練習法開発に寄与することが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
運動スキルの上達にはどのような練習をすればよいかという問題は,スポーツ科学領域において主要な研究テーマの一つである。近年,”自ら学ぶ力”,”アクティブラーニング”という用語に象徴されるように,「主体的に学ぶ態度」を重視する教育観が,運動学習場面にも浸透している。一方,こうした学習者の主体性に依存する教育手法は脱落者も多く,成績がバラつくという問題を抱えている。しかし,どれぐらい主体性をもって学習に取り組めたかを評価する手法は質問紙しか存在せず,回答者の主観に依存しない評価法の確立は重要である。本年度は,主体性を構成する要素である達成感に着目して研究を実施した。達成感を得ることで学習意欲が高まり,成功体験を積み重ねるによって自信を身に着けることで,達成感からモチベーションが高まり,そして新たな達成感が生起されるという,循環が生まれると考えた。本年度は,課題正答率が一定となるよう操作された学習行動をしている参加者の達成感スコアとその脳形態情報から,達成感感受性の個人差を検討した。また,脳波の形態を定量化する解析手法を構築した。この解析では,特定事象に対して時間的変化を示す事象関連電位の形を定量化することを目的とした。注意を測定できる認知課題中に計測された脳波テストデータを用いたところ,従来の加算平均法で算出される振幅値情報と同様に,本解析手法でも注意処理を担う脳情報量を捉えられることが分かった。今年度は主体的に学ぶ態度の評価手法の確立に向け,達成感感受性の個人差を脳形態情報から検討する手法や,脳波形態を定量化する新しい解析手法の構築から,従来の主観的な評価方法に依存しない客観的指標の開発を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の研究計画は,昨年度検討した主体性を高める手法を用いて,「研究の目的・計画」に沿って遂行し,脳情報計測環境の構築ならびに脳情報計測課題を作成し,データをすることができた。さらに,多モダリティ脳構造解析を行い,主体的のある行動と脳情報との関連を検討した。「研究の目的」の達成に有用な知見を得ることができたことから,研究の達成度は「おおむね順調に進展している」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,実験データで得られた学習行動指標・脳波・脳構造指標を組み合わせて解析を実施し,実験結果を公表する予定である。
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