Project/Area Number |
22K17809
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
松永 安由 高崎健康福祉大学, 農学部, 助教 (40802591)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 母乳哺育 / 食物アレルギー / IgA / 母子栄養 |
Outline of Research at the Start |
食物アレルギー患者は1歳未満の乳児に多く、現時点で確立された原因療法はない為、母乳哺育や母親の食事を介して発症予防が可能であれば意義が大きい。 申請者らはこれまでに、ヒト・マウス母乳中に食事由来のたんぱく質がIgA抗体との免疫複合体として存在すること、母マウスの食餌性たんぱく質特異的に、母乳を介して、仔マウスに経口免疫寛容が誘導され、アレルギー症状が抑制されることを報告した。本研究では、母乳を介した乳仔への経口免疫寛容誘導に対して、母親の食生活が及ぼす影響を動物実験で調べる。特に妊産婦で不足が懸念される亜鉛と葉酸に着目して影響を解析し、最終的に、乳児食物アレルギーの予防的食事法の提案に繋げる。
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Outline of Annual Research Achievements |
申請者らはこれまでにマウスを用いた実験において、母乳哺育を介して母親が摂取したたんぱく質特異的に、乳仔に経口免疫寛容が誘導され、アレルギー症状が抑制されることを報告してきた。さらに経口免疫寛容の誘導因子として、母乳中の食品たんぱく質と特異的IgAの免疫複合体が機能している可能性を示してきた。しかし、母乳哺育を介した乳仔の経口免疫寛容誘導が母親の栄養状態に影響を受けるのかどうかはこれまで明らかにできていない。そこで本研究では、実際にヒトの妊産婦において不足しがちな栄養素に着目し、母乳を介した乳仔への経口免疫寛容誘導にどのような影響を及ぼすのかを動物実験で調べることを目的とした。 本研究を遂行するにあたり、卵白アルブミンを抗原としたアレルギー性下痢症状を呈する動物モデルを用いることが必須であるが、動物実験は実験を行う施設等の環境要因による影響を受け、症状の出方に差異が生じる。そこで2022年度は、本学動物実験施設における下痢モデルの最適化を目指し実験を行ったが、従来申請者が実施してきた条件では下痢が必要以上に重症化してしまい、実験条件の修正が必要であることが明らかになった。2023年度は修正した実験条件において下痢モデルの実施を試みたが、申請者が産休・育休を取得したことも重なり、十分な検討が実施できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年7月~2024年3月まで、申請者が産・育休のため休職しており、思うように研究を進めることができなかった。したがって、2024年度は2023年度に引き続き、アレルギー性下痢モデルの条件検討を実施する。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度中にアレルギー性下痢モデルの本学実験施設における最適条件を決定し、本研究の本題である母親の栄養状態が仔のアレルギー症状に与える影響の検討に着手したい。
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