食品に含まれる苦味物質による好中球動員亢進を介した生体防御機構増強の解明
Project/Area Number |
22K17823
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小林 大地 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50805752)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 苦味受容体 / ケモカイン / ROCK / 好中球 / 免疫細胞 / ケモカイン受容体 |
Outline of Research at the Start |
苦味受容体は舌の味蕾細胞に発現し、苦味物質の認識に関与する。一方、苦味受容体は味蕾細胞以外にも免疫細胞等で発現するが、その役割はほとんど解明されていない。先行研究で、申請者は種々の苦味受容体が好中球に発現し、これら受容体アゴニストが好中球遊走・動員を亢進させることを発見している。本研究の目的は先行研究を発展させ、食品に含まれる苦味物質が特定の苦味受容体を介して好中球動員を亢進させ、病原体排除を促すことを明らかにし、苦味受容体を介した新たな生体防御機構の増強を見出すことである。また、苦味受容体シグナリングによる好中球遊走亢進について詳細な分子機構の解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
苦味受容体(Tas2R)は口腔内の味蕾細胞などに発現し、口腔内に侵入してきた苦味物質を認識することが知られている。近年の解析から Tas2R が口腔外にも発現することが見出され、その機能的意義が注目されている。先行研究で、申請者はマウス好中球に Tas2R126, Tas2R135, Tas2R143 が発現し、Tas2R126/143 アゴニストが好中球遊走を促進させることを見出し、Tas2R126/135/143 トリプル欠損マウス(TKO)由来の好中球ではアゴニストによる好中球遊走促進が消失することを明らかにしている。また、これら分子機構に ROCK の関与を先行研究で見出している。ROCK には2つのアイソフォーム(ROCK1,ROCK2)が知られているが、どちらのアイソフォームが好中球遊走促進に関わるか?は明らかではない。また ROCK 上流分子について、ROCK 上流に存在する RhoA の関与を先行研究で検討したが、RhoA の関与は見いだせていない。そこで、RhoA 以外の ROCK 上流分子について、Caspase 並びに、一酸化窒素(NO)の関与を検討した。 ROCK2 選択的阻害剤が Tas2R126/143 アゴニストによる好中球遊走促進を ROCK1/2 阻害剤と同程度抑制した。これらのことから、Tas2R126/143 アゴニストによる好中球遊走促進は ROCK2 が寄与することが示唆された。次に、Caspase 阻害剤、NO 合成阻害剤、NO 合成誘導剤を用いて、Tas2R126/143 アゴニストによる好中球遊走促進への影響を検討した。しかし予想に反して、これら阻害剤(誘導剤)では好中球遊走への影響が確認されなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
分子機構を部分的に解明することができたが、年次途中に治療が必要な病気が見つかり、長期休職の必要が生じてしまったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は Phostag SDS を用いて、好中球遊走亢進に関わる分子を見出す。また、食品に含まれる Tas2R126/143 アゴニストを見つけ出し、好中球遊走を亢進させるかを明らかにする。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)