若年・中年男性における、睡眠負債と睡眠時無呼吸症候群が血圧と臓器障害に及ぼす影響
Project/Area Number |
22K17829
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
井上 美奈子 九州大学, 医学研究院, 助教 (80912295)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 睡眠時無呼吸症候群 / 血圧 / 肥満 / 喫煙 / 朝食抜き / 睡眠負債 / 臓器障害 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、睡眠負債が血圧及び臓器障害に及ぼす影響を明らかにするため、職域の産業保健師と産業医が協働して、若年・中年男性において血圧と臓器障害に関連する睡眠パターンを探索し、多職種による疾患管理スキームの確立を目指す。大規模な職域集団(鉄道バス事業者従業員約8000人)を対象とし、毎年の定期健診に加え、3年毎に実施される睡眠時無呼吸検診、5年毎に実施される心臓病検診や眼科検診などの特殊検診についてもデータベースを構築し、睡眠負債と血圧、臓器障害の関連について検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、若年・中年男性を対象として、睡眠負債・睡眠時無呼吸症候群と血圧・臓器障害の関連を一元的に調べることを目的とした疫学研究である。2023年度は、睡眠時無呼吸症候群と血圧の関連について肥満の有無別に検討し、第45回日本高血圧学会総会で発表、Hypertension Research誌に投稿・採用された。
日本人職域集団において2012年から2018年に健診と簡易PSG検査を受けた従業員2532人を対象とし、酸素飽和度低下指数(3% Oxygen Desaturation Index: 3%ODI)により低3%ODI群(0≦3%ODI<5)、中3%ODI群(5≦3%ODI<15)、高3%ODI群(15≦3%ODI)に分類し、血圧との関連を検討した。 対象の平均年齢は43±11歳(18-68歳)、男性96%、平均Body mass index(BMI)は23.5±3.3 kg/m2、3%ODIの中央値は2.9(四分位範囲 1.3-5.6)であった。低3%ODI群を基準とすると、3%ODIの上昇に伴い、血圧値は有意に上昇し、その関係は性別、年齢、飲酒の有無、喫煙の有無で調整後も変わらなかった。また、高血圧を有するオッズ比も同様に、3%ODIの上昇に伴い有意に上昇した。しかし、さらに肥満(BMI 25 kg/m2以上)の有無で調整すると、その関連は減弱した。そこで肥満の有無別に検討すると、非肥満者のみ3%ODIの上昇に伴い高血圧のオッズ比が有意に増加した。 日本人職域集団において、4%にSRBDが疑われ、特に非肥満者においてSRBDは高血圧と有意に関連した。高血圧診療において、非肥満者においてもSRBDの存在を念頭におく必要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、睡眠時無呼吸検診、心臓健診のデータ抽出を終え、データクリーニングの後、統計解析を進めることを研究実施計画とした。
睡眠時無呼吸検診についてはデータクリーニングを終え、定期健診データと統合して、統計解析・学会発表・論文化を進めることができた。
心臓健診についてはデータクリーニングを順調に終え、現在統計解析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、睡眠時無呼吸検診と心臓健診のデータクリーニングを完了し、定期健診データと統合して、睡眠時無呼吸検診のデータについては、統計解析・学会発表・論文化を進めることができた。
2024年度は、さらに心臓健診のデータを含めて統計解析を進め、血圧のみならず臓器障害をアウトカムとした疫学的検討を進めていきたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)