Project/Area Number |
22K17940
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 61020:Human interface and interaction-related
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
石原 由貴 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 助教 (40938065)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 身体変形感 / VR / 身体所有感 / 自己主体感 / 伸縮錯覚 / HMD / 運動主体感 / 身体イメージ / Virtual Reality / 慢性疼痛 |
Outline of Research at the Start |
本研究では手・膝等の伸縮錯覚を誘起する手法として身体部位の“伸縮を想起させる行為”による伸縮錯覚の誘起要因について同定し, 簡易なVR環境下における伸縮錯覚の効果的な誘起手法を構築する. さらにVRプラットフォーム上で配布可能な身体イメージの変調誘発アプリケーションの制作・配布を実施し, 一般配布から得られる大量のデータを用いることで, 個人間の身体認知特性を考慮した分析を目指す.
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は前年度実施した実験によって得られた成果を「2023年度日本認知科学会第40回大会」にて発表を行った(ポスター発表)。前年度の実験においては「指の伸縮を想起させる行為」及び「能動性」が指の伸縮錯覚にどのような影響を及ぼすのかが不明瞭であった。そのため、本年度は実験手続きを変更し、再実験を行っている。本年度実施した再実験においては、「指の伸縮を想起させる行為」と「能動性」の組み合わせを変化させた5条件を用いた。これらの各条件において、強固な指の伸縮錯覚を得られることが分かっている、直接指を引っ張る条件と比較する形式で、指の伸縮錯覚の強度を計測した。結果として、直接指を引っ張る条件が最も強い伸縮錯覚を誘起したが、次いで指を引っ張る仕草をとる「指の伸縮を想起させる行為」及び「能動性」を取り入れた条件における伸縮錯覚が強固であることが示唆された。これは単に視覚的に指が伸縮する様子を眺めるよりも、体験者自身が能動的に指を伸ばそうとするジェスチャーを取った場合の方が、効果的に指の伸縮感を得られることを示すものである。本実験の成果は「第28回 一般社団法人情報処理学会シンポジウム インタラクション2024」にて発表した(インタラクティブ発表:プレミアム採択)。 しかしながら、本年度実施を計画していた配布用のアプリケーションについては完成させることができなかった。次年度はこのアプリケーションの完成・配布・評価が課題となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前年度の実験内容において「指の伸縮を想起させる行為」及び「能動性」の効果が不明瞭であったため、追加の実験を行うことになり、本年度は出だしから計画よりも遅れが生じていた。 また、金沢工業大学から徳島大学へと所属先の変更に向けての準備があり、予定よりも本研究に対する時間を割くことができない状態であった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度開発を予定していた配布用の伸縮錯覚体験アプリケーションを急ぎ完成させ、実際のリハビリテーションの現場において使用可能なものであるかどうか、ヒアリングを実施したい。対象となる体験者が単独で使用可能であることの確認がとれた上で、複数名に対して配布を行い、本アプリケーションにおけるリハビリテーションへの適用について評価を行いたい。 また並行して、本年度の実験について実験参加者を拡充すると共に、得られた成果について論文としてまとめる。
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