Project/Area Number |
22K18090
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
三原 一郎 神戸大学, 保健学研究科, 保健学研究員 (60834968)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 他文化・宗教受容 / ムスリム / コミュニティ |
Outline of Research at the Start |
日本におけるムスリムの墓地が不足して政治問題化している。 A市のモスクでは、明治以来外国人が集住していたという背景下、古くはA市の外国人墓地、現在はB市のイスラーム墓地と、比較的スムーズに墓地が確保できているが、C市のモスクでは、ムスリムに必須である土葬が問題となって、日本人コミュニティとの間で政治問題化し、墓地の確保が上手く進んでいない。 日本は少子高齢化に伴い、若年人口を増やすために外国人労働者の受け入れが必須であると考える。それは、他文化・宗教の受容が必須であり、日本人コミュニティがどのようにすれば、軋轢を少なくしてムスリムコミュニティを受容する事ができるのか明らかにする必要がある。
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Outline of Annual Research Achievements |
R4(2022)年度の調査に引き続き、最終年度の纏めの研究をR5(2023)年度に行う予定であったが、家族が病気になり、介護等が必要になったため、ほぼ1年間を通して研究を進める事がかなり難しくなった。そのため、限定された研究しか行うことが出来なかった。 R5(2023)年度の研究実績は、以下のとおりである。 (1)R5(2023)年8月に、C市のムスリム墓地に関する書籍を刊行した著者のセミナーが東京で開催されたため参加した。さらに、そのセミナー後、著者に個人的な面談をお願いし、快諾頂けたので、C市モスクや墓地に関わる事柄等についての詳細な情報収集が行えた。 (2)R6(2024)年3月に、在日ムスリムに関するセミナーが大阪で開催されたため参加した。そこで得られた情報として、(a)A市のモスクに通う信者から、調査先A市のモスクの内情についての詳細な情報を得られた。その情報から、これまで調査が難しくなっていたモスク内の事情は概ね解決したと考えられた。従って、来年度はキーパーソンにコンタクトしても差し支えなさそうな状況となり、調査に入れる見込みがたった。(b)もう一つの調査先C市のモスク関係者が来場していたため面談し、ムスリム墓地に関する現状について、情報を得た。C市のモスクでは、墓地設置場所の地元自治体や住民らとの関係等、双方を取り巻く事情がさらに困難になっており、他文化・宗教をお互いに受容し会うことが、不可能とは言わないが、かなり難しい事であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
R5(2023)年度は、家族が病気になったため、その介護等が必要になった。そのため、研究を進める事が非常に困難な状況となった。 R6(2024)年度は、延長後の最終年度となっているが、家族の病状も改善しているので、研究を完結できるように、進めて行きたい。
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Strategy for Future Research Activity |
R6(2024)年度は、(1)C市のモスク関係者との良好な関係を維持しつつ、フィールドワークを行い、新たな課題も含め、現状を把握する。(2)A市のモスク内で起こっていた調査を困難にしていた事情はほぼ解決したと考えられるので、フィールドワークを実施し、A市の事情を把握する。(3)A市とC市の事情を分析する。(4)成果について、学会発表・雑誌への投稿等を行い、研究成果として纏める。
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