地方自治体の観光政策形成と心理的課題解決方策:葛藤する地域社会と包摂する観光政策
Project/Area Number |
22K18111
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 80020:Tourism studies-related
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
宮崎 友里 立教大学, 観光学部, 助教 (70882398)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 観光政策 / 地方自治体 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、地方自治体の観光政策がどのように形成されるのかを明らかにするものである。日本各地に散見されるような観光資源を、特定の地域の特産であるように観光資源化するのは一体なぜなのか。分析の焦点とするのは、地域社会における心理的必要性である。「私たちの地域にはどういった課題があり、どう在りたいのか」という地域社会の葛藤を踏まえた上で、観光政策はどのように形成されていくのか。観光政策の社会的意義に着目した研究である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地方自治体の観光政策がどのように形成されるのかを明らかにしようと試みるものである。本研究の2年目である2023年度は、前半期と後半期の2段階に分けて研究を計画的に進めることが出来た。 前半期においては、先行研究における重要な事例について理論的示唆を考察することと、その考察が、どの程度の妥当性を持って受け入れられるのかを調査した。とりわけ、事例となった現場近くの有識者から、どのような評価を受けるのかを挑戦的に試した。加えて、この考察について該当地域に居住経験を持つ複数人からコメントを頂いた。さらに、この考察が潜在的な観光者からどのように受け入れられるのかを調査するため、観光学部の学生から意見を収集した。まとめると、前半期には、先行研究における重要な事例に関する理論的示唆に対して、関係者からの意見を収集することが出来た。 前半期に集中的に得た意見や助言を踏まえて、後半期には本研究の理論的検討を進めた。理論書と複数の事例を考察しながら、観光政策が地域社会において持つ意味を検討した。とりわけ、地方自治体の観光政策が、地域社会の生活者にとってどのような役割を果たしてきたのかに焦点を当てた。この研究活動は、国際フォーラムでの報告という形で、研究実績となった。この内容を踏まえて、2024年度も国際フォーラムでの研究報告が予定されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画では、2022年度は資料収集に主眼を置いた研究活動を行い、2023年度に収集した資料に対して理論的検討を加えたものを学会報告・研究会報告を行うことになっていた。しかしながら、実際は、2022年度の段階ですでに、収集した資料に対して理論的検討を加えて学会報告や研究会報告を行っており、2023年度に予定していた作業を前倒しで実施した。しかしながら、資料収集を十分に実施しきれなかったことが指摘でき、2023年度にも資料収集の作業を残す状況となっていた。 但し実際には、2023年度は資料収集よりも、理論的検討とその妥当性の調査に時間を割いた。とはいえ、本研究の理論的考察の土台となった、研究代表者の研究に対して、学術賞の受賞が決定したことから、本研究の理論的考察も相当程度に要点をとらえているのではないかと考えている。全体的にブラッシュアップする必要があるが、おおむね順調に進展していると評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は収集した資料に対して理論的検討を加えたものを、論文としてまとめたい。また、本研究は個人研究ではあるが、必要に応じて専門家から助言を得る必要があることを自覚しているため、研究会報告や研究助言の機会を設けていきたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)