Project/Area Number |
22K18137
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 90010:Design-related
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
朱 心茹 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 助教 (90909285)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 書体研究 / 書体制作 / デザイン学 / エスノグラフィ / 書体分類 / 書体作成 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、書体研究の基盤整備へ向けて書体の視覚的な特徴を系統的に記述する方法を構築することを目的とする。書体は文字のデザインであり、文字情報の構成要素の一つである。これによって、これまで経験的なものであった書体の形状に関する知見が明示的に共有可能となる。学術的にはより一貫した方法を用いて書体の機能を研究することが可能となり、実用的には特定の機能を持つ書体やより良い読字環境の開発などの工学的応用につながる可能性がある。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、書体の視覚的な特徴を系統的に記述する方法を構築することである。これによってこれまで経験的なものであった書体の形状に関する知見が明示的に共有可能となり、学術的にも実践的にも書体研究の基盤整備を進めることができると思われる。本研究の目的を達成するために、「書体記述の解像度の階層と各階層における変数の特定」と「書体記述の解像度の各階層における各変数の有意味な範囲の特定」の二段階に分けて研究を進める。第一段階では、欧文と和文書体の分類と記述に関する文献を対象に系統的文献レビューを行う。第二段階では、書体作成の実践の場における参与観察と専門家へのインタビューを行う。
本年度は昨年度に引き続き、主に第二段階の調査として、書体制作塾「文字塾」に参加し参与観察を行った。文字塾は、必ずしも書体設計を専門としない人々が一年間をかけて仮名書体を制作する私塾である。申請者は文字塾に塾生として参加し、自身の書体制作の過程を記録するとともに、他の塾生の書体制作の過程を観察した。昨年度の記録とあわせて、二年間の書体制作過程の観察記録を得ることができた。来年度以降はこの記録をもとに、文献調査や専門家インタビューを進める予定である。
また、第一段階の予備調査として、欧文と和文書体の分類と記述に関する系統的文献レビューのための文献収集を行い、同分野の研究者と協力して文献レビューを行う視点の整理を行った。更に、この部分に関連する研究として書体の使用状況に関する調査と分析を行い、初歩的な結果を『デザイン学研究特集号』で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、第一段階の文献レビューと第二段階の参与観察を進めている。これまでの調査と研究を通して、インタビュー対象となりうる専門家とのネットワークを形成することができ、同分野の研究者とも協力体制を築くことができたことも研究が「おおむね順調に進展している」と考える理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度以降は引き続き、第一段階と第二段階の研究を進める。
特に「書体記述の解像度の階層と各階層における変数の特定」へ向けて欧文と和文書体の分類と記述に関する文献を対象に系統的文献レビューを行う予定であるが、来年度中に和文書体の分類に関するレビュー論文を発表する予定である。
また、「書体記述の解像度の各階層における各変数の有意味な範囲の特定」のために、これまでの参与観察記録をまとめ、発表したいと考えている。また、これに基づいて専門家インタビューの方針を定める。
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