Project/Area Number |
22K18475
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 2:Literature, linguistics, and related fields
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Research Institution | Hokusei Gakuen University |
Principal Investigator |
高野 照司 北星学園大学, 文学部, 教授 (00285503)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
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Keywords | 新地域語 / 超地域的変種 / 言語変異 / 言語変化 / 新方言 / アイデンティティー / グローバル化 / ダイアグロッシア / グローバリゼーション / ダイアグロシア |
Outline of Research at the Start |
グローバル化は地域社会の均質性を促進する一方で、土着イデオロギーを強化する逆転イデオロギーの芽生えに繋がるとされ、これまで大規模な共通語化に晒されてきた地域方言話者たちも、所属する地域の固有性を主張しながら同時進行的に「反均質化」へ向けた新種の言語変化を創造してきた。しかし、新しい地域語の創成への探求は、社会言語学全般で著しく遅れており、断片的な記述に留まる。本研究は、従来の方言研究の常套的調査手法には収まりきらない「地域方言の創造的使用」に焦点を当て、話者の日常語や内集団会話を基に、新地域語の体系的記述と話者の社会心理的次元を融合させた革新的アプローチで新地域語創成のメカニズムを解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
グローバル化は地域社会の均質化を促進する一方で、地元帰属意識や土着アイデンティティーの復興など地域の固有性を志向する逆転イデオ ロギーの芽生えに繋がり、言語でもまた「反均質化」へ向けた変化が同時進行で進む。本研究は、グローバル化が急速に進み、異民族・異言語・異方言との接触がより日常化 する北海道の二つのコミュニティーを調査地に、1)生え抜き若年・青年層話者が創造する新しい地域語の言語的特性の記述、2)地域語創成にお いて話者の社会心理が果たす役割の検証、3)共通語化を主たる射程としてきた従来の日本語変異変化研究に新領域を切り拓くこと、さらには、 4)研究成果の国内外への発信により、グローバル化時代を背景に加速する「言語の土着化」の通言語的一般化の構築へ向けた学問的潮流を産み 出すことを目的とする。グ ローバル化が急速に進む北海道内の都市部(札幌市)と辺境コミュニティー(新ひだか町)の二地点を調査地とし、各地点の独自性、及び、二地点に共通する超地域的特性を明らかにする。 初年度である本年度は、二地点の若年・青年層世代の住民から以下の3種類の調査資料を収集した。①約10年前に全道で行った北海道方言・共通語の使用に関するトレンド調査の成果(高野2013)の追跡調査として、今日の若い世代の道産子が使う方言・共通語の実時間調査を行った。また、話者の社会心理調査も併せて実施した。新ひだか町では、静内高校の組織的協力の基、Google Formや紙媒体でのアンケート調査、札幌市では主に北星学園大学の在学生を中心に紙媒体でのアンケート調査を行った。②両地点の若い世代の住民から友人間雑談音声を収集した。③両地点の若い世代の住民から友人間ライン記録を収集した。 現時点で、Google Formによる回答は集計済み。アンケート調査回答はコード化を継続。友人間会話は文字起こし作業を継続している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
採択通知のタイミングから実際の調査開始時期が9月となり、さらには昨年度後半はコロナ禍の状況が北海道内においても不安定であったため、フィールドワークが必ずしも予定どおりには進まなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度行ってきたフィ-ルドワークによる調査活動①、②、③(研究実績の概要参照)を今後も継続して行い、今年度(2023年度)秋までにはデータ収集を一端完結したい。その後、データ種に応じて、アンケート回答のコード化と集計、及び、統計的解析に入る。また、友人間の会話データやSNSデータを質的に分析するために、前者については文字起こし作業を加速させる(後者はすでに文字化されファイルとして保存)。 今後、調査地2地点でのフィールドワークについて、申請者の出身地である新ひだか町については、新ひだか町役場、商工会議所、地元の友人、親類、これまで接触してきた協力者個別のネットワークなどを活用させてもらいながら調査網をさらに拡張し、収集データを増やしていく。札幌市については主に北星学園大学の在学生の協力を中心に、卒業生が勤務するいくつかの高等学校への組織的協力も依頼する予定である。
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