スーパービジョンを活用した高ストレス環境下における人材育成・管理モデルの検討
Project/Area Number |
22K18558
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 8:Sociology and related fields
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
竹本 与志人 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (70510080)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 医療ソーシャルワーカー / スーパービジョン / パラレルプロセス / システマティックレビュー / インタビュー調査 / ストレス / 人材育成・管理モデル |
Outline of Research at the Start |
現代の複雑化した情報化社会において労働者はメンタルヘルスが常に多方面からの圧力・監視にさらされる環境下に置かれている。本研究では高ストレス下での人材育成・管理に有効なスーパービジョンに着目し、スーパービジョンの質を低下させるパラレルプロセスの実証により、効果的なスーパービジョンの在り方を提示する。研究対象は高ストレス下で従事する職種である医療ソーシャルワーカーである。本研究の成果は、他の専門職ひいては企業人の職場定着、職業人としての成長等に対する人材養成の在り方に大きな衝撃を与え、ブレークスルーの効果が見込まれるものと考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、まず前年度にインタビュー調査で収集したデータの分析を行った。分析の結果、医療ソーシャルワーカーが受けている(受けてきた)スーパービジョンは、Kadushinら(2014)の知見を支持しており、教育・支持・管理的スーパービジョンが相互に関係しながらスーパーバイジーに提供されていることが確認できた。また、スーパービジョンのパラレルプロセスの分析では、前述の3つのスーパービジョンがパラレルするものの、各々のパラレルプロセスの発生に起因する要因には特徴がみられることが明らかとなった。 以上のインタビュー調査の成果を手掛かりに、国内の医療機関2,528か所ならびに特定機能病院79か所、計2,607か所の医療機関に勤務する医療ソーシャルワーカー5,214人を対象としたアンケート調査を実施した。調査では、各医療機関2人の医療ソーシャルワーカー(上司(先輩)と部下(後輩)、各1人)に協力を依頼した(無記名自記式の質問紙調査)。配付した医療機関2,607か所のうち、4機関が廃院となっており、勤務上の理由により上司(先輩)のソーシャルワーカー3人、部下(後輩)のソーシャルワーカー2人が回答困難であった。回答は、上司(先輩)のソーシャルワーカー2,599人のうち525人(回収率:20.2%)、部下(後輩)のソーシャルワーカー2,600人のうち486人(18.7%)から得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度に実施できていなかったシステマティックレビューの2次スクリーニングを2023年度に行う予定であったが、インタビュー調査のデータ分析とアンケート調査の実施に多くの時間を要し、実施ができなかった。また、アンケート調査のデータ分析が年度内に終了していない。以上のことから、「遅れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度前半は、アンケート調査のデータ分析とシステマティックレビューの2次スクリーニング等を行う。後半は研究図書の作成に向け、研究協力者とともに協議しながら執筆を行う。また、研究成果の精度を上げるため、関係学会等へ参加して情報収集を行うとともに、研究成果の発信を行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)