Project/Area Number |
22K18602
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
深谷 圭助 中部大学, 現代教育学部, 教授 (10425027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 千秋 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00159758)
渡部 竜也 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (10401449)
角田 将士 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70432698)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
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Keywords | 社会科教育 / 中学校社会科教科書 / 教科書コーパス分析 / 社会科教科書語彙分析 / 教科書語彙の出現傾向 |
Outline of Research at the Start |
教科書コーパスに関する研究は言語学、情報工学領域で進められてきているが、社会科教育学領域では未着手である。現在、中学校社会科検定教科書ではどのような語彙が扱われ、その語彙が具体的にどのような事象を示しているのか殆ど検討されていない。 例えば「新潟県は米作りが盛んだ」という文章において、どのようなデータがあれば「盛んだ」と認めることができるのかは、社会認識を深めるために重要なアプローチとなる。社会科教科書コーパスを品詞別、頻出度別に分析することで、名詞、固有名詞に偏っていた社会科用語指導から、社会認識を構築する際に重要な用言系語彙の理解と活用に指導の中心が移ることになる。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究をすすめるにあたり、教科書データの利用許諾取得がまず必要である。そして、教科書デジタルデータを取得(テキストデータ入手、テキスト入力)をした後、データの前処理を経て、形態素解析処理等を行い、コーパスデータの構築を行うことが必要である。 2022(R4)年度は、研究計画のうち、中学校社会科教科書のうち、教科書データの提供が可能なものを調査するために、中学校社会科教科書を刊行している教科書出版社各社に書面で問い合わせをした。依頼をしたのは以下の通りである。 東京書籍:新しい社会地理・新しい社会歴史・新しい社会公民、教育出版:中学社会地理・ 中学社会歴史・中学社会公民、帝国書院:中学生の地理・中学生の歴史・中学生の公民 山川出版社:中学歴史・日本と世界、日本文教出版:中学校社会地理・中学校社会歴史・中学校社会公民、自由社:新しい歴史教科書・新しい公民教科書、育鵬社:新しい日本の歴史 新しいみんなの公民、学び舎:ともに学ぶ人間の歴史。 その後、教科書データを教科書コーパスデータに加工することについて許可が出た教科書会社より、中学校社会科教科書の文字データを購入し、それらのデータを教科書コーパスデータに加工するために、ディジタルアシスト社にコーパスデータ化を依頼している。教科書コーパスデータの作成にあたり、データ取得、前処理が完了するのは、2023年5月の予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの進捗状況であるが、教科書出版社各社から入手した以下の教科書データをもとに、コーパスデータを作成した。(1)教育出版『中学社会公民』『中学社会地理』『中学社会歴史』、(2)帝国書院『中学生の公民』『中学生の地理』『中学生の歴史』、(3)東京書籍『新しい社会公民』『新しい社会地理』『新しい社会歴史』、(4)日本文教出版 『中学社会公民的分野』『中学社会地理的分野』『中学社会歴史的分野』、(5)山川出版社『中学歴史日本と世界』 現在は、中学社会科教科書コーパスデータ(アルファ版)として、作成し、研究分担者と共有している。 そして、この中学校社会科教科書コーパスデータ(アルファ版)を分析するために、国立国語研究所の山口昌也氏が構築した全文検索システム「ひまわり」を各研究分担者に紹介し、「ひまわり」をダウンロードした。このことにより、検索文字列を含む教科書のブラウザ表示が可能になった。手順は以下の通りである。(1)検索したい文字列を検索文字列欄に入れる、(2)[検索]ボタンを押す、(3)詳細を見たい列をダブルクリックする、(4)ブラウザが起動して当該の教科書全体を見渡せる、(5)[クリア]ボタンを押すと検索文字列欄が空になり、また一から検索を始められる。 これまでに中学校社会科コーパスデータ(アルファ版)が完成し、全文検索システム「ひまわり」を通じた検索の仕方を研究分担者間で共有している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進方策については以下の通りである。 これまで、中学校社会科コーパスデータ(アルファ版)が完成し、全文検索システム「ひまわり」を通じた検索の仕方を研究分担者間で共有している。これから、中学校社会科コーパスデータ(ベータ版)が、ディジタルアシスト社から提供される予定である。ベータ版では、形態素解析処理、後処理等が終わり、品詞などでも社会科教科書コーパスデータから社会科語彙を検索できるようになるため、中学校社会科教科書コーパスデータの分析をより厳密に行うことができると考えている。中学校社会科教科書の語彙出現傾向を研究分担者のそれぞれの専門性の視点から分析していきたい。
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