セキュア環境における共創型授業分析の教育方法学的・教育工学的意義の解明
Project/Area Number |
22K18621
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
坂本 將暢 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (20536487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 好章 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (70293272)
埜嵜 志保 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 助教 (10806475)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 授業分析 / 授業研究 / セキュア環境 / 共創型授業分析 / 協働 / 授業諸要因 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は(1)個人情報保護に配慮したセキュアな授業研究・授業分析環境を構築することと、(2)開発した環境で学校を基盤とする共創型授業分析を実施することである。そこで、本研究では、「セキュア環境構築班」と「共創型授業分析実施班」を構成し、毎年度9月と3月に進捗状況を細かに確認し、残された課題を明確にする。 採択後すぐに授業研究・授業分析のためのサーバを構築し、これまでに蓄積してきた授業記録(文字・映像記録)をアーカイブ化し、同時にVPNやシンクライアント環境を構築する。新たに観察・記録した授業記録を構築したセキュアなサーバに保存しながら、共創的授業分析のテストを行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は(1)個人情報保護に配慮したセキュアな授業研究・授業分析環境を構築することと、(2)開発した環境で学校を基盤とする共創型授業分析を実施することである。そこで本研究では、「セキュア環境構築班」と「共創型授業分析実施班」を構成する。 前者は授業研究・授業分析のためのサーバを構築し、これまでに蓄積してきた授業記録(文字・映像記録)をアーカイブ化し、同時にセキュアなネットワーク環境を構築する。2022年度はVPN接続でのみアクセスできるテストサーバを構築し、授業分析のためのテストプログラムを遠隔で実行できるようにした。 後者は、観察・記録した授業記録を共創的に授業分析する。2022年度はCOVID-19の影響をそれまでほど受けなかったため、可能な限りで授業映像・音声を記録し、文字起こしを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の影響を受けずに研究ができる、セキュアなサーバの基盤構築を予定通りに行うことができたため順調と判断した。VPN接続のみでしかアクセスできない場所にサーバを設置し、SSHコマンドを通して授業分析用のソフトウェアを動作できるようにした。 自作の授業分析用ソフトウェアはプロトタイプ版ではあるが、Pythonで構築し、おおむね想定通りに動作している。 ただし、実際の十分な授業観察と、その後の教師同士/教師と研究者/研究者同士/研究者と学生などの共創的授業分析については十分に行えていないため、それが課題である。 また、学校を舞台に教師が共創的に授業研究を行うことについては、日本教育方法学会の課題研究で登壇し、その必要性や課題などについて発表した。
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Strategy for Future Research Activity |
課題は2点ある。 1つは、自作の授業分析用ソフトウェアの開発である。共創的授業研究を行う際の議論の叩き台になり得るため、分析者の視点を取り入れたソフトウェアにする必要がある。 もう1つは、共創的授業研究についてである。共創の範囲を、教師と教師、研究者と教師、研究者と学生、教師と学生でとらえていたが、教科教育や授業研究を専門とする海外の研究者や、海外の数学や社会の教師にも範囲を広げ、グローバルな時代の「共創」について再考する。 以上を踏まえて、共創的授業研究の在り方や、授業における諸要因の関連構造の解明に取り組む。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)