Project/Area Number |
22K18781
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 20:Mechanical dynamics, robotics, and related fields
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
平井 宏明 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 准教授 (60388147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 洋一 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 特任教授 (20252661)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 中枢性脳卒中後疼痛 / 運動機能回復 / 反復経頭蓋磁気刺激 / 機能的電気刺激 / ロボット訓練 |
Outline of Research at the Start |
難治性神経障害である中枢性脳卒中後疼痛は,患者の生活の質の低下は元より,患者を機能回復へ導くリハビリテーションの障壁となっている.こうした中,近年,脳神経科学の分野で「疼痛により運動が困難な麻痺肢を積極的に運動させることが脳の可塑性を誘発し,疼痛と麻痺の改善に繋がる」ことが示唆されている.では,如何にしてこの「疼痛・麻痺」と「運動」の相反する要求を満たし,治療として実現できるだろうか.本研究では,反復経頭蓋磁気刺激,機能的電気刺激,ロボット訓練のそれぞれ作用機序の異なる介入手段を組み合わせることで,除痛と運動機能回復を同時に実現する多様式な治療法を探索し,その科学的根拠の獲得を目指す.
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Outline of Annual Research Achievements |
難治性神経障害である中枢性脳卒中後疼痛は,患者の生活の質の低下は元より,患者を機能回復へ導くリハビリテーションの障壁となっている.こうした中,近年,脳神経科学の分野では「疼痛により運動が困難な麻痺肢を積極的に運動させることが脳の可塑性を誘発し,疼痛と麻痺の改善に繋がる」ことが示唆されている.では,如何にしてこの「疼痛・麻痺」と「運動」の相反する要求を満たし,治療として実現できるだろうか.本研究では,反復経頭蓋磁気刺激,機能的電気刺激,ロボット訓練のそれぞれ作用機序の異なる介入手段を組み合わせることで,除痛と運動機能回復を同時に実現する多様式な治療法を探索し,その科学的根拠の獲得を目指す.ここでは,ロボット訓練として,筋シナジー仮説に基づく運動療法を採用する. 昨年度に生じた想定外の機材の不具合より研究期間の延長を余儀なくされる中,本年度は阪大開発のリハロボットおよび筋シナジー解析技術を用いて,共同運動を特徴づける運動協調の5つの工学的指標(①運動学,②筋シナジー,③手先インピーダンス,④手先平衡点,⑤手先力)の評価の洗練化を行った.②③④は筋骨格系の数理モデルより算出される物理的指標であり,工学から医学への提案指標である.推定される運動特徴量は中枢神経系の運動指令を反映しており,異常運動の定量評価に貢献する.同手法を上肢到達運動を含む多様な身体運動の解析や訓練に適用することで,仮説に基づく運動の評価,介入,およびその周辺技術について科学的知見を深めた.結果は,「手先平衡点の操作性が向上するように,肢内のインピーダンスのバランスを調整することが本質的である」ことを示唆し,今後の展開への大きな足掛かりとなった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験実施に不可欠な機材(ロボットアーム)が初年度に故障し,原因の特定と修理に長期の時間を要し,その間,研究を中断せざるを得なかったため.
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Strategy for Future Research Activity |
予期せぬ事態のため,研究期間を1年間延長し,年度を繰り下げて当初の計画を遂行する.
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