Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
巨大な臓器をつくる方法として、組織工学分野では3Dプリンターの利用が主流であるが、大量の細胞が必要であり現実性に乏しい。幹細胞生物学の分野では、胚盤胞補完法によってブタ体内にヒト臓器をつくる手法が提案されているが、異種動物を使う点や最終的にブタを殺して臓器を収穫する点に倫理的な問題が生じる。スフェロイドのようなミニ臓器を培養して大きく育てるというアイデアも、我々が知る限りこれまで成功例はない。今回の取り組みによって、スフェロイドへの小さなポンプの埋め込みと幼若な血管網の構築を実現できれば、巨大臓器作製の第一歩となる。