Project/Area Number |
22K19287
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 43:Biology at molecular to cellular levels, and related fields
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
長谷川 純矢 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (00533788)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
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Keywords | リン脂質 / 質量分析 |
Outline of Research at the Start |
リン脂質は、細胞膜の主要構成分子として膜の形態変化や構造維持に重要である。リン脂質を特徴付ける極性基の種類は極めて限局的で、コリンやセリン等わずか5種類しか知られていない。申請者は、これまで培ってきたリン脂質の知識・技術と、独自に保有している脂質に特化した最新鋭の質量分析装置を駆使することで、すでに新規リン脂質を4つ同定している。本申請課題は、申請者が考案した独自の手法で、新規極性基を持つリン脂質を包括的に見出し、それらリン脂質群の生理機能解明を目的とする。脂質生物学分野で新しい領域を切り開く挑戦的な研究である。
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Outline of Annual Research Achievements |
リン脂質はグリセロール骨格のsn-1,2位にそれぞれ脂肪酸を有し、sn-3位に特徴的な極性基を持つ。リン脂質は、細胞膜の主要構成分子として膜の形態変化や構造維持に重要なだけでなく、各々の極性基を認識するタンパク質をリクルートすることで、膜を起点としたシグナルも厳密に制御している。極性基の種類は極めて限局的で、コリンやセリン等わずか5種類しか知られていない。その原因として、脂質は遺伝子にコードされていないため、シークエンス技術が飛躍的に進歩した昨今でも、未知の脂質の探索は容易ではないことが挙げられる。しかし、細胞膜が司る多くの重要な機能を考慮すると、多様な極性基を持つリン脂質が存在する可能性は高い。申請者は、これまで培ってきたリン脂質の知識・技術と、独自に保有している脂質に特化した最新鋭の質量分析装置を駆使することで、すでに新規リン脂質を4つ同定している。本申請課題は、申請者が考案した独自の手法で、新規極 性基を持つリン脂質を包括的に見出し、それらリン脂質群の生理機能解明を目的とする。 現在、同定した新規リン脂質群の標準物質を有機合成の研究者とともに合成している段階である。その合成が完了後、新規リン脂質をコートしたシリカビーズと、細胞並びにマウス組織からの抽出物と混合し、各々のリン脂質に特異的に結合するタンパク質を同定する。さらに、上述した新規極性基を持つ独自の方法に関して、よりよい条件を見出している途中で、その条件が定まったら新規リ極性基の探索を質量分析にて行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新規リン脂質の有機合成も順調に進んでおり、今年度中には合成は完了し、結合タンパク質の網羅的解析を行う予定である。また、同時に新規の極性基の探索も、条件検討が完了後、すぐに実施可能な状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
上述したように、同定した新規リン脂質群の標準物質を有機合成の研究者とともに合成しており、それが完了後、シリカビーズを用いた系で新規リン脂質の特異的な結合タンパク質を同定する。興味深いタンパク質に関しては、クローニングやノックダウン実験へと移行する。さらに、新規の極性基の探索も同時並行で実施し、極性基候補を見出したら、安定同位体等を購入し、次のステップへと移行する。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)
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[Journal Article] A mass spectrometric method for in-depth profiling of phosphoinositide regioisomers and their diseaseassociated regulation.2022
Author(s)
Morioka S, Nakanishi H, Yamamoto T, Hasegawa J, Tokuda E, Hikita T, Sakihara T, Kugii Y, Oneyama C, Yamazaki M, Suzuki A, Sasaki J, Sasaki T.
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Journal Title
Nature Communications
Volume: 13(1)
Issue: 1
Pages: 83-83
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Plasma membrane phosphatidylinositol (4,5)-bisphosphate is critical for determination of epithelial characteristics2022
Author(s)
Kaori Kanemaru, Makoto Shimozawa, Manabu Kitamata, Rikuto Furuishi, Hinako Kayano, Yui Sukawa, Yuuki Chiba, Takatsugu Fukuyama, Junya Hasegawa, Hiroki Nakanishi, Takuma Kishimoto, Kazuya Tsujita, Kazuma Tanaka, Toshiki Itoh, Junko Sasaki, Takehiko Sasaki, Kiyoko Fukami, Yoshikazu Nakamura
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Journal Title
Nature Communications
Volume: -
Issue: 1
Pages: 2347-2347
DOI
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