Project/Area Number |
22K19440
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 49:Pathology, infection/immunology, and related fields
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小泉 真一 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (70636547)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
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Keywords | 自然リンパ球 / IL-7受容体 / インフルエンザウイルス / ILC / 粘膜免疫 / シングルセルRNA-seq解析 |
Outline of Research at the Start |
新規自然リンパ球を同定しその特徴づけを行うために、肺組織より自然リンパ球画分を単離し、シングルセルRNA-seq解析を行う。さらにこれまでの解析では見落とされていたような細胞も含め、より高精度に新規自然リンパ球を同定するために、自然リンパ球前駆細胞に由来するすべての細胞を蛍光標識することが可能なマウスを用いて、同様にシングルセルRNA-seq解析を行う。最終的にはその機能的重要性を解析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
これまでの解析により、インフルエンザウイルス感染時において増加する、『既知の自然リンパ球マーカーがすべて陰性かつIL-7R陽性の細胞群』には未知の自然リンパ球は含まれず、むしろ樹状細胞やマクロファージなどミエロイド系細胞が多く含まれることが分かった。次にNK細胞のように、『前駆細胞ではIL-7Rを発現していても分化後はIL-7Rを発現しない新規自然リンパ球』の存在の可能性を考慮し、IL-7R-cre/Rosa26-LSL-tdTomatoマウスの解析を試みた。IL-7R-cre/Rosa26-LSL-tdTomatoマウスの組織より細胞を単離しフローサイトメトリー解析したところ、予想以上に多くのIL-7R陰性細胞がtdTomato陽性になっていた。そこで組織免疫染色によりRAG1KO/IL-7R-cre/Rosa26-LSL-tdTomato解析したところ、多くのマクロファージ様細胞がtdTomato陽性になっていることが分かった。したがってIL-7R-cre/Rosa26-LSL-tdTomatoマウスのIL-7R陰性tdTomato陽性細胞を組織リンパ球を定義するのは困難であることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験の検討段階でストラテジーに大きな問題があることが分かった。また、研究代表者が病気のため長期休職をし、予定されていた研究を遂行することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は1年目に見出したDC3/MregDC様の新規細胞に着目して解析を行う。最初の時点では樹状細胞と考えていたが、この細胞はCD11cという樹状細胞のもっとも代表的なマーカーが陰性であり、さらにリンパ系マーカーであるIL-7Rを発現しているという奇異な表現型を持つ。したがってその起源や誘導機構は謎に包まれており、予断を持たず解析する必要があると考えている。また、樹状細胞であるとしても、その感染免疫における重要性は未知であり、CD11c陰性であるためにこれまで多くの解析から漏れていた可能性があるとことから、注目して解析していく価値は十分にあると考えている。
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