Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
見返りを期待しない自発的な利他行動(能動的向社会性)は「人間性」の根幹ともいえ、その進化的起源は「共同子育て」と考えられている。本研究では、家族で生活し共同子育てを行う霊長類コモン・マーモセットをモデル動物に用い、能動的向社会性に必要な分子神経基盤の解明に取り組む。具体的には共同子育てに必須の内側視索前野細胞内カルシトニン受容体発現部位cMPOAを細胞レベル・分子レベルの2段階で操作しつつ、能動的向社会性を定量するタスクを行う。これにより、霊長類の利他行動の分子神経基盤の解明の糸口を見出す。