癌免疫療法におけるPD-1-PD-L1/2経路の細胞群間格差の解析
Project/Area Number |
22K19515
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 53:Organ-based internal medicine and related fields
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
沖山 奈緒子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (10581308)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | がん免疫 / 免疫関連副作用 / 免疫チェックポイント分子 |
Outline of Research at the Start |
免疫チェックポイント分子PD-1とそのリガンドPD-L1を標的とした遮断抗体医薬を用いた癌免疫療法が、多種の癌種の治療で使われている。一方、癌免疫増強と共に多臓器への自己免疫反応である免疫関連副作用という特有の副作用も発生し、その制御が癌免疫療法の成否を左右する。本研究では、マウスモデルを用い、各免疫担当細胞上のこれらの分子がそれぞれ癌免疫増強と免疫関連副作用惹起に関与する機構を詳細に解明することで、「免疫関連副作用を回避した、安全性の高い癌免疫療法を開発する」ことを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
免疫チェックポイント阻害薬による皮膚の免疫関連副作用として乾癬様皮膚炎がある。そこで皮膚常在抗原提示細胞であるランゲルハンス細胞上に特異的にPD-L1を欠損するコンディショナルノックアウトマウス(Langerin-Cre PD-L1 LoxPマウス)を作成し、乾癬様皮膚炎モデルマウスであるイミキモド誘導乾癬様皮膚炎を惹起したところ、野生型マウスと比べて重症化した。その機構として、ランゲルハンス細胞が所属リンパ節に遊走し、γδT細胞を刺激する際に、ブレーキとなるPD-L1が外れていることで、反応が促進されるという機序を解明し、論文発表した(Tanaka R,,, Okiyama N. J Invest Dermatol. 2022;142(12):3167-3174.e9.)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
多くのプロジェクトを手掛けているが、一つ成果として論文発表に到達した。
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Strategy for Future Research Activity |
皮膚免疫関連副作用として頻度の高い白斑や、内臓障害としては肝炎、肺炎などを、コンディショナルノックアウトマウスを用いてモデルマウスを惹起し、その重症度を観察するとともに、それぞれの詳細な機構を解明していく。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)