Project/Area Number |
22K19580
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 56:Surgery related to the biological and sensory functions and related fields
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
麻生 義則 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 非常勤講師 (50345279)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 若返り / PAI-1 / 山中カクテル |
Outline of Research at the Start |
本研究は、リプログラミングによる老化した間葉系幹細胞の若返りおよびその移植による老化マウス若返り効果の検証を目的とする。具体的には、「老化した脂肪由来間葉系幹細胞(ADSC)のリプログラミングによるADSC rejuvenationの方法確立」「Rejuvenated ADSC由来エクソソームの解析」「老化マウスに対するRejuvenated ADSCあるいは培養上清投与による若返り効果の検証」を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
若年マウスの血液に暴露された老齢マウスは、認知機能が若返る。この知見は血液中に若返りを誘導する因子が存在することを示唆する。間葉系幹細胞が分泌するエクソソームの移植のみで間葉系幹細胞移植と同等の器官再生能が発揮されるという報告がある。山中カクテルと呼ばれるOSKM(OCT3/4, SOX2, KLF4, c-Myc)の過剰発現によるリプログラミングによって、体細胞が多能性状態に変換可能であることが示されたが、山中カクテルの一過性過剰発現は細胞を若返らせる。以上の知見から我々は、老化した間葉系幹細胞をリプログラミングによって若返らせ、細胞自体、あるいはエクソソームを含む細胞上清を老化マウスに戻し移植することにより、レシピエントマウスを若返らせる効果が得られるのではないかと着想した。本年度は老化した脂肪由来間葉系幹細胞のリプログラミングによる脂肪由来間葉系幹細胞 rejuvenationの方法確立を目指して山中カクテル一過性過剰発現の条件検討を開始しが、山中カクテルによる間葉系幹細胞の若返り効果の確認をするには至らなかった。一方、我々はすでにPAI-1阻害剤が細胞senescenceを予防することを見出しているが、これを間葉系幹細胞に作用させてRNA-seq解析を行った。その結果、細胞の加齢に伴い変動するGDFシグナル、MMPシグナルなどの経路が影響されることが見いだされ、PAI-1阻害剤が間葉系幹細胞のrejuvenationを誘導する可能性が示唆された。2024年度はさらにシグナル解析を進めるとともに、細胞のエピジェネティッククロックに対する影響を検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウス由来脂肪間葉系幹細胞の若返りを目的として山中カクテル作用の条件検討を行っているが、現在のところ最適な条件は特定できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
PAI-1阻害剤が間葉系幹細胞のrejuvenationを誘導する可能性が示唆された。2024年度はさらにシグナル解析を進めるとともに、細胞のエピジェネティッククロックに対する影響を検証する。
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